* ページ8
備考:愛想とノリの悪い男。一日の大半をむすっとした顔で過ごしている。纏う雰囲気が致命的に悪く目付きも悪いため人が近づいてこないタイプ。
本来の性質はマメな世話焼きであり、一度気にかけた人物のことはずっと覚えているあたりとても律儀。しかし評判の悪い言動と反射で行使してしまった魔法による集団低体温症などを繰り返したためヴィオーラカレッジへ。腕部の裂傷は懲罰の痕。柄と人付き合いの悪さを徹底しているため彼の本質を知る者は極々小数である。
運も悪ければ間も悪い。用があって顔を出した現場が修羅場だったなんてことはしょっちゅうであり、6割巻き込まれて泣き目をみることになる。意図せぬムードブレイクに定評があるため彼の周囲で大事な行動に踏み出すのは推奨しない。
全く平凡な一般市民の出身。人並みの信仰と生活をしている。そのため彼に魔法の才覚があると判明した時は大騒ぎだった。彼自身の信仰心は微妙。生活習慣の一部として礼拝はするが、神に関してはいてもいなくてもおかしくないという認識。ただもしもいるのであれば文句をいくつか言いたいしあわよくば殴らせてほしい。
腐れ縁がいる。だがただの幼馴染や顔馴染みとは言い難い。どこへ行こうとも前触れもなくばったり出会ったり、遠方へと引っ越そうが数ヶ月後には同じ土地に現れたり、とにかくエンカウント率が高い。ほぼ100%の確率。お互い意図的に避けたとしても必ず顔を合わせる羽目になる。彼あるところに腐れ縁は現れるし、もちろんその逆も然り。
極めつけは彼が学園へ招かれた数時間後、突如その腐れ縁も魔法を扱うことが可能になったこと。最早大いなる存在からの作為的な何かがあるのではと。さすがにゾッとした。それと同時にこのままではまずい予感もした。腐れ縁の相手のことは嫌いじゃないしむしろとても好ましくて面倒を見てきたのだが、そろそろ距離を置いた方が互いのためになるのではなかろうかと考えるようになる。
己が反射で使ってしまう魔法の餌食になる可能性が高いのでは、と考えついてしまったのが決定打だった。ばったり出会ったその時に運悪く魔法を行使してしまったらどう始末をつければいいのかわからないし、なにより自分が相手に害を成すことに想像の時点で耐えられなかった。これを期に腐れ縁のことを可能な限り避け始める。ヴィオーラに移動したのも向こうから自分を避ける理由を作るため。だがこんなことをしても1日に5回はエンカウントする。そろそろ泣きたい。
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ