monologue Ⅱ (ページ50)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:114,159 hit

100 ページ50

.

そんなにわかりやすく、は？って顔しないでほしい。

どうした？って言う流星と、絶対に聞こえてたのに
もう１回言って？って再度聞いてくる顕嵐。

あれ、そういえば顕嵐も反抗期終わってる。

『だから、ふたりにとって幸せってなに？』

人の幸せと自分の幸せが違うことはわかってる。

だけど、他人がどんな時に幸せを感じてるのか
それが気になって仕方なかったんだ。

流「俺は今も幸せやな、って思うで？
Aの作ったご飯を一緒に食べてるこの時間も、
当たり前かもしらんけど、当たり前じゃないやん。
多分俺な、大切にしたいなぁ…と思う時間には
大体幸せ感じでんで」

幸せやから、大切にしたいと思うんやろうな…って
なんかやっぱり流星は大人だ。お兄ちゃんだ。

導いてくれる感じが、ほんっとお兄ちゃん。

顕嵐は？って顕嵐の答えを聞きたかったけど、
違う話で流星に遮られた。

聞けずじまいだったけど、それで良かったんだ。

これ以上顕嵐に答えを求めようとすれば、
多分私と同じように悩んでしまう。

…いや、もう、悩ませてしまっているかもしれない。

流星にだけ聞けば良かった… なんて思っても
今さらだ。

一度口を出た言葉を、撤回するチカラはない。

どうか考えすぎないで、と考え込む私が願っても
その願いは叶いそうもない。

だから… せめて顕嵐の願いは叶ってほしい。

" 顕嵐の目印が、道標が見つかりますように "

＿＿＿たったひとつだけ願いが叶うなら、何を願う？

あの時と同じ質問を再度されたなら、
今の私は迷わずにこう答えることだろう。

.