monologue Ⅱ (ページ14)

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人に明かすことのなかった隠しておきたい部分を
強制的に披露されてしまった気分だ。

先生からしてみれば一括りなんだろうが
似ているようで少しづつ私たちは違うと思う。

あの一文を見れば明らかだ。

向かう駅が一緒だから仕方ないのだろうが、
３人揃って並んで歩くこの状況は違和感の塊だ。

紫「なぁなぁ、あの公園寄ってかん？」

廉「パス」

『どうぞ、いってらっしゃい』

ええやんか、って私と廉の腕を掴み強引に歩く。

有無を言わさない強引さもあるが、
何より腕を掴む力の強引さに適いそうもなくて
抵抗するのをやめ諦めて公園に入った。

４つ並んだブランコ。

そこに無理矢理座らされる。
寒いな、と思ってたらブレザーを掛けられた。

一瞬で甘い香りに包まれた。

廉「いや、俺も寒いねんけど」

紫「ブランコ漕いどったら暑くなるって。
廉は男の子なんやから、自分でどうにかせぇよ」

廉「連れてきたん紫耀やろ」

私を挟むようにしてブランコを漕ぐ２人は
小競り合いをしている。

女の子扱いしてくれたのか、とか
廉は紫耀って呼ぶのか、とか
どんどん高く漕いでいく２人を横目に夕日を眺める。

…なんか急に青春っぽくなって、くすぐったかった。

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