monologue Ⅱ (ページ1)

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空を見上げてもそこには何も見えなくて。
それでも、今日も懲りずに探し続ける。

ねぇ… どこに隠れているの？

あとどれくらいの時間、光り輝く準備が必要なの？
あとどれくらい… 俺は探し続けたらいい？

何度目かわからない問い掛けに勿論答えはない。

『あらーん、ご飯できたよ』と
代わりに聞こえてきた声に、窓を閉め部屋に戻る。

『バルコニー出てる時、窓開けっぱやめようよ。
そのせいで部屋の中すっごい寒いんだから』

顕「俺の体感してる寒さをお裾分けしてんの。
何事も共有って大事でしょ。シェアだよ、シェア」

『そんなお気遣いしていただかなくて結構です。
次開けっぱにしてたら締め出してやるからね』

あ、でもそしたらバルコニーにで寝そう… なんて
半分馬鹿にして、半分は心配してくれている。

昨日から住むことが決まったこの家。

この家の主人である Aとは、
まだ出会って４日目だ。

相変わらず何も聞いてこないし、何も聞けない。

" 見つかるまではここに居ていいから "

目印を見つけてしまったら、ここには居られない？

聞いてしまえばその瞬間に終わってしまう。
…そんな気がした。

灰色だと言う彼女の世界では
あの空はどんな風に見えてるんだろう？

彼女をじっと見つめれば、
なに？って怪訝そうな声で… でも表情は無かった。

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