きらわr───・・・あれ、なんかおかしくね？【○○GO】

15 私利私欲、忠実な欲望 ページ16

「アウトォォォォォ」



確実にキャラがおかしくなっている神童くん。

顔がたこ焼き機のようになっている霧野くん。

瀬戸さんに、山菜さんエトセトラ.............。


転校生だというのに、Aちゃんの周りでみんな回ってる。

笑ってる。



僕の私利私欲でみんなのこのセカイを壊していいのだろうか。

----ううん、ダメだって気付いてる。だけどね



君がいないと僕の夢は叶いそうにない、欲は満たされそうにない。


"あの目"で見られるのかもしれない。



・



『こいつ＿＿なんだってさ!!』


『えぇ?そーいう趣味の人ってマジでいるんだ』



まるでこの世のものでは無いものを見る目。いくら僕が＿＿だからってそれは、それだけはたえられなかった。


どんどん向けられていく好奇の目。


やだ、やだ、いやだ。



『きっもぉ.............こいつ無視しようぜ』


『さんせー、それにこいつ＿のくせにぶりっこしててきもいもんな』


『おいやめろよー、こいつ＿＿だから喜ぶだけだぜ?』


『あーそうだな』



ねぇやめてよ。そんな目で見ないで────


・



「＿＿ん、いちごちゃん?」


「あ、な、にかなぁ?」



こちらを見つめてくるAちゃん。



「ホームルーム終わったよ?」


「そ、そうなんだぁ.............ありがとぉ!!」



僕のあの記憶も知らない、なにもしらない目。


こんな子を汚してもいいのだろうか?


きっと駄目だろう、世間ではそれを自己中心的とよぶのだから。


ああもう、


もういいよね.............僕はもう苦しんだ。だからこれくらい



許してくれるよね?＿＿。



「ねぇAちゃん、



────屋上 来てぇ?」


許 し て 。

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