うぎょるぎゅ5

200.弱気な主張(KH) ページ35

相当、恥ずかしい。
『ヒョンと僕、どっちが好き』とか。
乙女か。(←)

答えだって、わかってる。
ちゃんと、言ってくれるって信じてる。
それでも。
聞きたかった。

『どっちのオッパ？』
とか。

知ってるのに。
彼女が名前をつけずに、ただ「オッパ」と呼ぶときは、僕のことだと。
・・ほんとに乙女か。(←)


そっと手を握って、僕を見て。
「・・私のオッパはキュヒョンオッパだけだよ・・」

ちゃんと、僕を選んでくれたAに感謝する。


話そうと思ってたことを話す。

ドンヘヒョンに悪気はないから、なんだかちゃんと話しといたほうが今後のためにもよさそうだし。

そんな昔の女の子の話なんかすべきではないけど、
ここは正直に話しておこうと思った。

その上で、僕がAのことをどれだけ好きなのか・・
きちんと言葉にして伝えたかったんだけど。


・・・これまた、相当、恥ずかしい。


もう、このまま目を見て話すのに限界を感じて、
Aを膝の上に抱え上げた。


Aとの距離が近くなる。
お風呂上りの、髪の香り。
Aの体温。


・・Aのすべてが、僕の鼓動を早くする。


やっとの思いで言ったことばを、
僕の膝の上で聞いた彼女はしばらく僕に寄りかかってたけど。

・・・その無言、何。
恥ずかしいからなんか言って。(←)


いたたまれなくなった僕は、
返事を待つのをあきらめて次の話に移ることにした。


KH「・・ソンミンヒョンのことだけど。

・・・・・ごめん。

さすがに、二人きりでベッドの上で肩を抱かれてさらに見つめ合うのとかは。

・・・次からはやめてほしい。」

どんどん語尾が小さくなるけれど。
やはり耐えれそうにないから。
そこは主張・・したかったけど。
もうすでに弱気(←)。

だってさ。
ヒョンが僕にとって本当に大切なヒョンであるように。
Aにとっても大切なオッパになってもらえれば、こんなにうれしいことはない。
実際、冷静になって考えると、
そんな相談もできるぐらいヒョンはAの信用を得てるんだし、
ヒョンもとてもAのことをかわいがってて。

・・それを僕に止める権利はない。


KH「あと、もう一つ。

泣き顔は、僕にだけ見せて。

・・・・できるだけでいいから。」


・・ぐ。
あれだけ主張すべきことを考えたのに。
超弱気で小さい声。

キレられたりはしないだろうけど。
どこまで器の小さい男だとか。
思われたりする、ような・・。


黙り込んでる彼女。


やっぱり、無理？

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