137.無理すぎる ページ37
顔が上げられない。
驚いた様子でこっちを振り返ったオッパまでの距離、３歩。
・・・返事がない。。
聞こえなかった？
と、オッパからなんだか間の抜けたような声。
KH「・・・いい、の？」
・・聞こえてた、よね。
自分でも、相当頬が熱いのがわかる。
俯いたままオッパまでの距離をトトっと詰めて、
リビングの方を指さす。
「あっち、向いて。」
恥ずかしすぎるからこっち見ないで。
わけもわからずくるりと向こうを向かされたオッパが何か言う前に、
「ちょっと恥ずかしいから、もう何も言わないで。」
我ながら小さすぎる声で言った。
後ろからそっとオッパの右手を握り、
左手で腰のあたりを押す。
「お風呂、案内する、ね。」
そのままオッパの後ろに隠れて前進。
オッパは今どんな顔をしてる？
どうしよう、なんだか誘ったみたい？
いや、これは間違いなく誘ってる状態なんだろうけど。
でも、だって、もうこのまま帰るとか、ダメでしょ。
・・後悔しそうだもん。
脱衣所のドアを開けて、
オッパを中に押し込む。(←)
「バスタオルは、一番上の棚。
シャンプーとか洗顔は中にある。
お湯の出し方・・は、わかると思う。
お湯、張ろうかと思ったけど今恥ずかしすぎるからシャワーで我慢して？」
KH「・・・。」
あ。
オッパが手を握り返してくれる。
ちょっと安心して、
ひと呼吸置いて続けた。
「・・ごはん、作ってるね。」
また手をきゅっと握ってくれる。
優しいな。
「・・・・・・・・・・・・あと、」
ああ、どうしよう。
「・・・・あの、その、バスタオルの棚の下の、
・・・二番目の引き出しがオッパの引き出しだから。
・・・・あの、サイズとか。
・・・違ってたらｺﾞﾒﾝ。。」
そこまで何とか言い切って脱衣所のドアを閉めた。
ああもう死にそう。。
そのままくたくたと座り込んだところで、
中からコンコン、とノックの音。
KH「・・ありがとう。」
・・オッパの声が嬉しそう。
・・よかった。
「・・オッパ、私すごい恥ずかしいから何もなかったように出てきてね。。」
聞こえたかどうかはわからないけど、
もう無理。
無理すぎる。
キッチンに避難して、
しばらく座り込んで顔を押さえた。
どうしよう、本当に。
なんてことをしてしまったんだろう。
あの引き出しの中身、見たら引くかもしれない・・・。
・・・でももう今更なかったことにはできない。
ごはんを作る準備、しなきゃ。
138.『2番目の引き出し』(KH)→←136.わかったような(KH)
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ちづ(プロフ) - 芽依子さん» こんにちは＾＾ありがとうございます。18歳以上でしたら、一瞬私のことをお気に入り作者登録してもらえれば作った作品が全部見れると思います。それか、ここじゃなくてふつうにネットでタイトルを入れて検索してくだされば出ます。リンク、外しててすみません。。 (2012年7月14日 19時) (
レス) id: 713b29c428 (このIDを非表示/違反報告)
芽依子(プロフ) - いつも楽しみに読んでます！あの、4見たいんですけどどうやって飛べばいいですか？ (2012年7月14日 19時) (レス) id: d6cad3bdab (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - chibicoさん» おはよう、早速見つけてくれてありがとう〜！！５章作成したらここから続きでリンクするから、待っててね〜！ (2012年7月14日 10時) (レス) id: 713b29c428 (このIDを非表示/違反報告)
chibico(プロフ) - きゃぁ〜♪ｵﾝﾆ!!ありがとう(=^0^=)朝からいいもの発見したぁ♪そして初ｺﾒげっと!!!ヾ(*´∀｀*)ﾉ (2012年7月14日 8時) (レス) id: 48842fd9e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちづ
| 作成日時：2012年7月14日 3時
