116.トラウマ？(KH/SM) ページ16
(KH)
正直、自分の中の感情に振り回されるのは好きじゃない。
KH「どうしていいかもうわかりません。」
ここのところの悩みと葛藤に、
弱りすぎてため息とともに本音が出る。
ヒョンは、黙って聞いてくれている。
KH「別に、拒否されてる感じでもないので。いいと思うんですが。」
むしろ『次』を確約してるのに。
KH「・・踏みとどまらないといけないような気になって。」
SM「・・うん？」
こういうとき、『何で？』とか追求せず、ただ聞いてくれるヒョンが好きだ。
KH「まだ付き合う前なんですが、
彼女が、その・・男性に襲われる現場に遭遇したことがあって。
その時は、その、僕が気付いて追い払いましたが。
・・・その時の彼女の怯えた表情が頭から離れません。」
そう。
破かれた服。
つかまれて赤くなった腕。
押し付けられてできた擦り傷。
呆然と涙を流して表情のない顔。
あんな・・・もう二度とあんな顔は見たくない。
SM「・・でも別にキュヒョンは襲うわけじゃないでしょ。愛し合ってるんだから。。。」
KH「・・そうなんですが。
・・・むしろトラウマになってるのは僕のほうかもしれません。
正直、あんな・・傷ついた状態の彼女を見るのは・・ちょっと耐えれそうにありません。」
KH「愛があろうがなかろうが、行為そのものは、その・・同じことですし。
もし僕が彼女に何かすることで、またつらい気持ちになったりと思うと。
・・・・怖くて。」
・・・・・・・・・・・・・・・
(SM)
SM「・・・。」
思ったより深刻な悩みだったみたいだ。
でもさ、結局それって、一歩踏み出さなきゃ解決しないよ？
臆病な弟になんて言葉をかけたらいいのか考えていると、
ため息まじりにキュヒョンが続けた。
KH「なのに、その。彼女が魅力的すぎて。
・・・・・我慢できそうにありません・・・。」
あーあー、男だね(笑)
そりゃそうか。
そのまま枕に突っ伏すキュヒョン。
くすっと笑って、
SM「・・・そっか。」
とだけ、相槌を打った。
しばらくして起き上がったキュヒョンに、
顔は見ないままそっと告げた。
SM「彼女の立場になってみるとさ。
手を出されないのも、不安かもよ？
愛してるなら、その傷ごと包み込んであげなきゃね？」
それに、今は言わないけど。
『愛があろうがなかろうが』ってことはないよ。
バカだね、ほんとに・・・。
純粋でかわいい弟が愛しいと思った。
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ちづ(プロフ) - 芽依子さん» こんにちは＾＾ありがとうございます。18歳以上でしたら、一瞬私のことをお気に入り作者登録してもらえれば作った作品が全部見れると思います。それか、ここじゃなくてふつうにネットでタイトルを入れて検索してくだされば出ます。リンク、外しててすみません。。 (2012年7月14日 19時) (
レス) id: 713b29c428 (このIDを非表示/違反報告)
芽依子(プロフ) - いつも楽しみに読んでます！あの、4見たいんですけどどうやって飛べばいいですか？ (2012年7月14日 19時) (レス) id: d6cad3bdab (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - chibicoさん» おはよう、早速見つけてくれてありがとう〜！！５章作成したらここから続きでリンクするから、待っててね〜！ (2012年7月14日 10時) (レス) id: 713b29c428 (このIDを非表示/違反報告)
chibico(プロフ) - きゃぁ〜♪ｵﾝﾆ!!ありがとう(=^0^=)朝からいいもの発見したぁ♪そして初ｺﾒげっと!!!ヾ(*´∀｀*)ﾉ (2012年7月14日 8時) (レス) id: 48842fd9e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちづ
| 作成日時：2012年7月14日 3時
