うぎょるぎゅ

47.もはやただのペン ページ47

オッパが元々私のペンだったという。

・・・・本当に？
今の、聞き間違いじゃないよね？
からかわれてないよね？
大丈夫よね？


・・・・・・うれしい。


・・・・・・そしてなぜだか、恥ずかしい。


でもどうして今その事実を言ったんだろう。
いや、私が聞いたんだけど。
なんで今まで黙ってたんだろう。


また、きっと私は赤い。
もう諦めよう。

オッパに嘘はつかないと決めたことだし。
恥ずかしついでに私も本音トークをしようか。


「オッパ、本当に？・・すごいうれしい。」
そう言ってみても、無言でそっぽを向いてるオッパ。

「それと、今更の告白なんだけど。
私も実はペンなの。」

憮然とした表情になってたオッパがこちらを向く。
あれ。
なんかオッパも赤い？
照れてる？
珍しい。
どうしよう。
からかうべき？

KH「・・・SJの？僕の？」
「え、うん。」

KH「いや、どっちの？」
「あ、どっちも。」

KH「・・・ふぅん。」

あ、無表情になった。
オッパの表情って読みづらいな、今どういう風に思ってるんだろう。

KH「メンバーの中では誰のペンなの？」
「え？だから、・・キュヒョンオッパのペンだよ。」

KH「いや、嘘言わなくていいから。ここは正直に。」
「いや、嘘ついてないよ。」

KH「いいよ、正直に言って。」
「え、なんでそんなこと言うの？証拠見せようか？」

KH「・・？何。証拠って。」


なんだかムっとした私は意地になり、
寝室の奥から、普段は隠してしまってあるSJのDVDたちと、キュヒョングッズたちを持ってきた。
ひとつずつオッパに見せる。

「ほらね、これ、まずはSJペンの証拠ね。DVDはオッパにもらったのも全部あるし、前からもっとほかにも持ってるんだよ。」

「あとね、こっちはキュヒョンオッパペンの証拠。
実際に持って行くことなんかできなかったけど、家でDVD鑑賞のときに愛用してるキュヒョンオッパの名前が書いてあるライブ用のうちわでしょ。自作だよ？
これはキュヒョンオッパバージョンのジャケットのCD。
あと、一番のお気に入りはコレ。
私が気に入りすぎたキュヒョンオッパの写真を引き延ばしたパネル。
あ、これ、素材はネットで拾ってきたけどわざわざ引き延ばしたんだよ。
大きさにこだわりがあるの。
この大きいのがいいと思って、しばらくリビングに飾ってたんだよ？」


・・はっ。
テンションあがって本人に向かってただのペンっぷりを披露してしまった。

オッパ・・呆れてない？

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