うぎょるぎゅ

45.ありがとうの気持ち ページ45

謝ることばかり考えていたけれど、
オッパの様子を見て少し落ち着いてきた。

謝るより先に、感謝の気持ちを伝えたい。
事情をきちんと話して、巻き込んでしまったことにお詫びをしよう。


優しいオッパ。
オッパには嘘をつかず、誠実に向き合いたい。


なんだかごめんと言った後、心配そうな顔をしてるオッパに話しかける。

「オッパ、まずはありがとう。
オッパが来てくれなかったらと思うと。。本当にありがとう。」

そしてミンギのことを話した。

ドラマの共演者だったこと。
付き合っていたこと。
うまくいかなくなって、
彼の人が変わったようになってしまったこと。

その後はほぼストーカー状態で、
何度も話をしたけれど聞いてくれなくて、
付きまとわれる毎日で満足に眠れなかったこと。

「そのせいで、撮影中に倒れたり、オッパには今までもすごく迷惑をかけてしまって。。ごめんなさい。」

オッパはまっすぐこちらを見て、話をちゃんと聞いてくれている。

「私、彼のことを本当に大切に思っていたから、今のような彼を見ても信じられなくて。。
最近は身の危険を感じてたのに、結局はそのままにしてた。
もっと早くに周りに言ったりした方がよかったのかもしれない。
そしたら今日みたいなことは起こらなかったかも・・・。

本当に、迷惑をかけてしまってごめんなさい。」

KH「・・まだ愛してるの？」

心配顔のオッパ。
私が傷ついてないか、心配してくれてるの？

「ううん。もう早くからそういう気持ちはない。
それで、別れを切り出したんだけれど、うまくいかなくて。」

KH「・・・。そっか。それならいいけど。。。
事情も知らないのに知ってるフリして、すっごい彼氏面して追い払ってしまったから。
もしかしてものすごく余計なことをしたのかと思って焦った(笑)。」

「余計だなんてとんでもない。
・・・・あの様子だと、きっと、もう来ないだろうと思う。
一番最後のあの顔は、きっと、以前の彼だと思うから。」

「オッパがそうしてくれたんだと思う。
私は何もできなかった。
オッパ、本当にありがとう。
本当に。。。
オッパが来てくれて、ほんとによかった。」

どれだけお礼を言っても言い足りない。
涙が出る。

KH「・・もう泣かないで。」

オッパが頭を撫でてくれる。
泣いちゃダメだ。
困らせる。


なにか、違う話を・・・


そういえば。
「ね、オッパ、彼のフルネームを呼んでたけど、知ってたの？
どうして私の元彼だってわかったの？」

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