40.ハッタリ(KH) ページ40
男はまだ視線をさまよわせている。
目の焦点が合ってないというか・・
なんだかふとした拍子に何を仕出かすかわからないような、そんな不気味さがある。
どうしたら安全に切り抜けられるのか。
僕の頭はパンクしそうだ。
ミンギ「そいつのほうが良くなったの?あんなに愛し合ったのに・・!!」
ぼろりと涙をこぼした男。
Aは、何も言わずに顔を伏せている。
いや、何も言えないのか。
ショック状態かもしれない。
ミンギ「俺のこと愛してなかったのか?ずっと、最初からずっとそいつが好きだったのか?」
意味がわからない。
最初に出会ったとき、Aには彼氏がいてると直感した。
それはきっとこの男だ。
そうすると最初から僕を好きだったわけがない。
まず、僕とAは出会ってもいない。
口を出さないほうがいいのか?
僕はどうすれば。
そのとき、Aが震える声で言った。
「・・・・悲しいよ。・・・愛してたのよ、ミンギ・・」
一瞬、胸が裂けたかと思った。
僕には吸収できない衝撃の事実だ。
ミンギ「じゃあ何で別れようとか言うんだ!!電話にも出ない!家にも入れない!俺は毎日毎日Aに何十回も電話して、メールして、家に来て、夜中だって朝だって話をしたくてずっと部屋のドアをたたいてただろ?!」
・・・え。
ミンギ「別れようって言ってもそんな話は聞かない。Aは俺のものだ!!」
・・・・ええええええ。
ちょっと。
それ、
相当・・・・・。
・・・ああ。
・・・・・そうだったのか。
すべてが今の言葉でわかり、
落ち着くためにひとつ息を吐いた。
頭がちゃんと働いている。
その一つ一つを確認する。
そして僕は一層冷静なふりをして口を開いた。
KH「お話し中すみませんが。
パク・ミンギシ?」
男が驚いた表情でこちらを見た。
よく見るとイケメンだ。
背丈も僕と同じか・・僕より少し高いか?
でも怯んだりしない。
ペースを自分に引き寄せる。
何で自分の名前を知ってるのかと。
今この男はそう思ってるに違いない。
KH「あなたのことは彼女から聞いています。
失礼ですが、あなたはご自分がなさってることをわかっていますか?」
ミンギ「・・?!何を・・」
言わせない。かぶせる。
KH「彼女があなたを思う気持ちを尊重して、僕は何も言わないつもりでしたが・・
あなたがしていることは立派な犯罪ですよ。
お互い、仕事もあるし、立場もある。
もうこんなことはやめませんか?」
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ちづ(プロフ) - あすかさん» こんにちは、ありがとうございます。18歳以上であれば、URLの末尾をugyorugyu3にしていただければ大丈夫かと思います。ご面倒おかけします(*^^*) (2013年2月16日 15時) (レス) id: 02bba1d0fc (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - Qianさん» おはよう、ありがとう〜^^私も久しぶりにここのページ開いたwあ、こんな緑だったなぁ〜とか思っちゃったよwピーマンを考えてバックの色を緑にしたんでしたw (2013年1月16日 9時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
Qian(プロフ) - うぎょるぎゅ読み返し~♪私もピーマンギュ好きだぁぁ。本当はピーマン嫌いだったけどね、今は大好き!!!ピーマン色といえばギュを考えてノートの色もピーマン色よ(笑) (2013年1月15日 22時) (レス) id: 17700d1269 (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - つばささん» ありがとうございます!!うれしいです〜。4は大変なことになってますが、そのうち通常運転に戻りますので〜♪ (2012年7月10日 23時) (レス) id: 713b29c428 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - ちづさん» 続き絶対読みまーすッ。思い切ってぴょんて爆発にしちゃってくださいなッ♪ (2012年7月10日 17時) (携帯から) (レス) id: 6dfdd0d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちづ | 作成日時:2012年6月11日 21時