39.緊迫(KH) ページ39
階段を駆け上がる。
もう嫌な予感しかしない。
本当に4階で合ってるのか?
ってか今何階だ?
ああ、僕の足はこんなに遅かったのか?
ポケットから携帯を出し、走ったままAの番号を呼び出す。
--------------ピリリリリリッ---ピリリリリリッ------
自分の電話からじゃない、どこかから着信音が真夜中の廊下に響いた。
・・・4階だ。
息が上がってるけれど今はまず無事を確かめたい。
階段から廊下に続く扉を勢いよく開けると、
信じられない光景が目に飛び込んできた。
男が、今にも覆いかぶさろうとしている。
Aに。
顔が見えなくてもわかる。
さっきまで愛しく見つめていた今日の服が見える。
頭が真っ白になった。
KH「おいっ!!何してる!!!!!!」
駆け寄り乱暴に男の腕をつかみ、
そのまま後方に放り投げるようにして遠ざける。
A・・!!
A、無事か?
彼女の姿を確認し、素早く自分の胸に抱いた。
目線を男に戻し、警戒する。
緊迫した状況だった。
男が襲ってきたら身を盾にしてでもAを守らなければ。
錯乱した状態だ、何をするかわからない。
武器を持っていたら、まずは彼女の前に立たなければ。
一瞬のうちにそんなことを考えた。
怖かった。
彼女が危険にさらされることが。
すると、男は意外なことに勢いをなくし、
独り言のようにつぶやいた。
ミンギ「・・新しいオッパの登場か?・・・・ほんとに、もう、俺の・・俺のAじゃなくなったのか?」
・・・?
待て。状況がよくつかめない。
自分に言い聞かせる。
落ち着け。
落ち着いて最悪の事態を回避しろ。
男を注視する。
襲ってくる様子ではない。
Aは・・・僕の腕の中だ。
泣いているけれど大きな怪我はなさそうか?
俯いていて表情がわからない。
怖かっただろう。
僕はぎゅっと腕に力を入れ、とにかく彼女に安全だと認識してもらえるよう努めた。
そこで気付く。
・・・「俺のA」と言ったこの男。
ただの度を越えたペンかストーカーかと思っていたが。
見覚えがある。
・・・・・・もしかして。
・・・・・・・・「彼氏」、か?
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ちづ(プロフ) - あすかさん» こんにちは、ありがとうございます。18歳以上であれば、URLの末尾をugyorugyu3にしていただければ大丈夫かと思います。ご面倒おかけします(*^^*) (2013年2月16日 15時) (レス) id: 02bba1d0fc (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - Qianさん» おはよう、ありがとう〜^^私も久しぶりにここのページ開いたwあ、こんな緑だったなぁ〜とか思っちゃったよwピーマンを考えてバックの色を緑にしたんでしたw (2013年1月16日 9時) (レス) id: dd0328dcfc (このIDを非表示/違反報告)
Qian(プロフ) - うぎょるぎゅ読み返し~♪私もピーマンギュ好きだぁぁ。本当はピーマン嫌いだったけどね、今は大好き!!!ピーマン色といえばギュを考えてノートの色もピーマン色よ(笑) (2013年1月15日 22時) (レス) id: 17700d1269 (このIDを非表示/違反報告)
ちづ(プロフ) - つばささん» ありがとうございます!!うれしいです〜。4は大変なことになってますが、そのうち通常運転に戻りますので〜♪ (2012年7月10日 23時) (レス) id: 713b29c428 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - ちづさん» 続き絶対読みまーすッ。思い切ってぴょんて爆発にしちゃってくださいなッ♪ (2012年7月10日 17時) (携帯から) (レス) id: 6dfdd0d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちづ | 作成日時:2012年6月11日 21時