うぎょるぎゅ

12.なんか出てるから。（YOU/KH） ページ12

(YOU)
騒がしい控え室からすぐに連れ出してくれたオッパ。
自販機でコーヒーを買ってくれて、二人で話す。

なんだか謝ってくれるオッパ。
私のために連れ出してくれたんでしょう？

そう言うと、
にやりと笑って私の手を取り、
そのまま寄り添って耳元でささやく。

KH「・・・二人になりたかった？」

ちょっと！
ちょっと待って！
オッパ、今日いつものオッパじゃないから！
SJだから！SJの衣装もメイクもばっちりで、
全身からなんかオーラ？とかフェロモン？とか出てるから！！
その状態で言わないで！！！

いつものいたずらっぽいやり取りのはずが、
上手く返せない。

絶対、顔、赤い。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(KH)

ま、これもいつものことで、
Aは大抵さらっとかわす。
「ふふっ、そうなの♪」と笑ってくれるか、
「もー、またオッパは！」とかわいく膨れるかの2択。
間違いない。

さ、今日はどっちだと思ってちらりとAの顔を見ると、

なんと。

首まで真っ赤にして俯いて、
・・黙ってる。

何コレ。
かわいいんですけど。
超。かわいいんですけど。

そして超照れるんですけど！！

KH「・・何？その反応。こっちが照れるんですけど。」

ああ、なんて言ったらいいんだ。
どうしよう、この空気。
なんでこんなことに。
いや、仕掛けたのは僕だけども。

すると彼女は真っ赤なままぷっと膨れた。

「だって！今日は衣装とかメイクがイケメンなんだもん！」


何その理由。


・・・いつもはイケてないから平気なの？(笑)

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