うぎょるぎゅ

7.彼氏 ページ7

帰るなり、ソファに倒れこむ。
今日はいろんなことがあった。

キュヒョンオッパと結婚生活。。。

むふ。
にやけちゃう。

まだたった1日だけど、なんだか生身のオッパが知れてうれしかったな。
低く美しい声、きれいな指、そして、あの笑顔。
あまり表情が変わらないと見せかけて、ときどき不意打ちで大笑いするオッパ。

でも、やっぱり女性の扱いは慣れてる、のかな。
ちょっと寂しいような。
私が困らないよう、いろんな話をしてくれて。。。
ああ。
素敵だった。。。←結局そこ。

明日はドラマの撮影があるから台本を広げてみるけれど、
心の中はオッパのことばかり。
手元に光るお揃いのブレスレットを見てはぼやっとする。
セリフが入ってこない。

恋煩いかっつーの。

そんなとき、携帯が鳴った。

着信・・ミンギ。
付き合って4か月になる、彼氏。
完全に存在を忘れててごめんと心の中で謝りつつ、電話を取る。

「ヨボセヨ？ミンギ？」
ﾐﾝｷﾞ「A？お疲れ〜。」
「お疲れ。ミンギも今日撮影だったっけ？」
ﾐﾝｷﾞ「うん。」

そう、お互い俳優として頑張ってる。
堂々とは会えないし、なかなか時間も取れないけど、
私のことを愛してると言ってくれて、本当に大切にしたい人。

ﾐﾝｷﾞ「今日、あれだったろ？ウギョル。・・・相手、誰だった？」
「あ、うん、・・・・SJのね、キュヒョンシだった。」
ﾐﾝｷﾞ「・・・・ふうん。・・・・・なんか・・・・複雑・・・・・。」
「・・・・・・だよね。。。。。ごめん。」
ﾐﾝｷﾞ「謝るなって。仕事だし。」
「・・うん。。」

ﾐﾝｷﾞ「・・会いに行っていい？」
「え。今から？大丈夫？」

ﾐﾝｷﾞ「うん。少しだけ。だってさ、A、SJペンだよね？」
「え。そんなこと、ない、よ？」

なんで知ってるのー！？言ったこと、ないよ？！

ﾐﾝｷﾞ「だって、なんかテレビ見てても釘付けじゃん。言わなくても知ってるよ。CDも、持ってるでしょ。」
「・・・。いや、でも特別好きなわけじゃ、ないよ・・。」

うう。苦しい言い訳。
本当は特別好きなの。
惹かれる気持ちが抑えきれないの。
ミンギ、早く来て、抱きしめて。

夢から覚ましてください。。

8.メール→←6.カメラのないところで（KH）

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す