うぎょるぎゅ

23.手料理 ページ23

リビングに行くと、オッパが食卓を用意して待ち構えて(？)た。
鍋をのぞくと、おいしそうなお雑炊。

KH「たぶん風邪でもないだろうし、熱ももうだいぶ下がってるだろうから。野菜いっぱい入れた雑炊。どうぞ。」

やっぱり目を合わさずに一気に話すオッパ。

「わ。ありがとう！いただきます！！」

ここで間をあけると余計恥ずかしくなるから、
元気よくいただきますを言う私。

「オッパ〜、あーんして食べさせて〜。」
さらに茶化して愛嬌を出してみる。
だってオッパが所在なさげに固まってるんだもん。

これで少し笑ってくれたらいいな。
そんな冗談だったのに。

オッパは真顔で私の隣に移動し、無言で私のスプーンを手にした。

嘘でしょ？！
・・・・近い！


KH「はい、あーん。」

至近距離で艶然と微笑むオッパ。
え、今何のスイッチ入ったんですか？
ちょっと？
ちょちょ、ちょ、ちょっと？？！！

何その色気。
そこでセクシーアピールとか、おかしいでしょ。

もはや逆らえず、口を開けると雑炊がはいってくる。

あったかい。
そしておいしい。

そしてそれ以上に、恥ずかしい。

KH「ククッッ。ふ、顔赤い。あはははははははは！！！！」
はい、出ました、大爆笑。

ですよね、からかわれてますよね。。

でも、オッパの笑顔に安心した。
楽しくなって、私も笑った。


オッパと二人で雑炊を完食。

「ごちそう様でした。オッパ、ほんとにありがとう。とてもおいしかった♪」

KH「いえいえ。お礼は何をしてもらおうか考えておくから(笑)」

「え。タダじゃだめなの？」

KH「甘い。すっげ、苦労したんだぞ。」

「甘えていいって言ったくせに。。ま、いいや。今度は私が作るね。」

KH「うん。楽しみにしてる。」

そして満面のスマイル。

素敵すぎる。
・・・もはや反則だよ。。。。

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