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あっという間に上がる時間になって、着替えてせんぱいにあいさつをした。れんくんを呼ぼうとホールに向かったけど、あの人はいなかった。
せんぱいはまだケータイをいじってる。え、なんでって思ったけど、あんまり聞くのもよくないかなって思ってそのままにしといた。
「お待たせ...」
「おー、お疲れさん。オレンジジュース美味しかったで」
「ありがとう」
れんくんが褒めてくれた。たまーに褒めてくれるんだけど、そのとき以上にうれしくなる。心がぽかーって温まってくるようで、
「あいつ、フラれたんかな」
「......しらない」
ごめんて、って笑いながら隣を歩くれんくん。なにがごめんてだよ。せんぱいにバイバイして昨日と同じ道を歩く。昨日と同じイルミネーション。ただひとつ違ったのは、昨日のあの光景だけ。
「明日は休みやんな。せや、あの映画見に行かへん?」
「いいよ、前から観たがってたもんね」
れんくんとお喋りしてると、昨日のことは思い出さないかなって思ったけど無理みたい。なんだかんだいってせんぱいのことが好きなんだなぁって、他人事みたいに思っちゃう。
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「Aちゃんとれんって兄妹みたいだよね」
「そう、かな...」
「恋人っていうよりは、兄妹って思っちゃう〜」
世界史Bのレポートまとめなんてめんどくさいなぁって思ってたらかいくんに話しかけられる。みんなも喋ってるから他の人に聞かれはしないと思うけど。
「あの大学生くんかっこいいよね」
「......うん」
「Aちゃんがいなかった時だったんだよね〜、レジしてて、なんかめっちゃかっこよかった」
人気なんだなぁ。やっぱせんぱいって男女構わず人気あるってよく聞くし。かいくんの話を聞きながらシャーペンを動かす。今日は特に寒いな
「れんも大変だなぁ...」
「、そんなに部活大変なの?」
「いや、そうじゃなくて」
頭の中にはてなが浮かぶ。まぁいいやってかいくんはレポートをまとめてるけど、理解してないわたし的には全然よくなくて。でもそんなに気になるようなことでもないからって教科書を広げる。
外は真っ白な雪がふっていた。積もったらお店のまわり、雪かきしないと。
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平永 優 - おもしろいですね (2019年1月5日 16時) (
レス) id: bfe14f6fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ARMY - すごくおもしろいですw応援してます！更新楽しみにしてます！ (2018年12月10日 23時) (レス) id: ea329e26cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Erie | 作成日時：2018年12月8日 20時
