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学校でのたいくつな時間が、いつもより短いと感じてしまう。きっと、昨日のことを思い出してるから。まだ引きずってるわたしってめんどくさい女なのかな。もやもやしながらまぶたを閉じる。







「おーい、Aちゃーん」






「...............かいく、ん?」







「めーっちゃ眠そうな顔してる〜、まだ帰らないの?」





呼ばれて見たら目の前にはクラスメイトのかいくん。たかはしくんって呼ぼうとしたけど海人って呼んで〜って言ってた。のんびり屋さんっていうかマイペースっていうか。
って、こんなこと考えてる暇ないんだった。あと30分あるけど駅前のサンドウィッチ買わなきゃだし、それに、







「ほら、おしごとあるんでしょ?ダッシュ、ダッシュ、」






「そうだね、じゃあ...」






「ばいばーい」







ダンス部のかいくんはお店の常連さんで、いつもチーズケーキをお持ち帰りで買ってくれるお客さんだ。
いつもの優しい笑顔で手を振ったかいくんに笑い返して急ぎ足でお店へ向かう。あのアイス屋さんの角を曲がれば、


全速力で走ってると、アイス屋さんから出てきたあの背のたかいひとを見つける。






「......っせんぱ、」






「あれ、Aちゃん。バイト向かうとこ?まだ16:10だよ?」







「えっ!?」






ほらってケータイの時間を見せるせんぱい。ほんとだ、かいくんに時間聞いとけばよかった。時間さえわかってればサンドウィッチ2つ買ってたし、お茶じゃなくて紅茶買ってたのに
俺もよくやるよ〜って、抹茶アイスをおいしそうに食べるせんぱい。おいしそう






「ん、いる?」






「......でも、」






「いーよいーよ、どーぞ?」






コーンの抹茶アイスをわたしの口に持っていくせんぱい。さすがにって思ったけどせんぱいの優しい笑顔に勝てなくて、





えいっ






「...おいしい、」






「Aちゃん結構豪快だね、そんなに抹茶好きなの?」





へへっていつもの笑顔を見せるせんぱい。わたしを癒してくれるようなその笑顔に胸が痛くなる。わたしを優しく包んでくれるような、その笑顔が、




その笑顔、あのきれいな女の人にも見せてるんですか。って言えばいいのかな。言えないけど。






"だいすき"が、少しずつ"きらい"に変わってった









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設定タグ:King&Prince , 平野紫耀 , 永瀬廉   
作品ジャンル:恋愛
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平永 優 - おもしろいですね (2019年1月5日 16時) (レス) id: bfe14f6fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ARMY - すごくおもしろいですw応援してます!更新楽しみにしてます! (2018年12月10日 23時) (レス) id: ea329e26cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Erie | 作成日時:2018年12月8日 20時

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