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「お前知り合いなん?てか、なんでわかったん」
「幼なじみっていうか、なんというか...
家が近くて昔から仲良かったんすよ!ここのバイトにしたのも紫耀からの勧めで。
...でもなんか最近もういっこのバイトがどーとか、彼女との記念日がなんとか言ってたなぁって
もしかしてシフト表に名前が無いのって紫耀かな〜って思って、」
聞きたいことはたくさんあるのに、声が出なかった
もういっこのお仕事やってるんだ
やっぱりあのひとは彼女さんでもうすぐ記念日なんだ
疑問と不安だけがわたしの心に残る
もう聞きたくなくて、聞いてもいいことないって思ってさっそく作業にとりかかる
「ごみ捨ていってくる、」
「あっ!!それ俺がやりま」
「岸くんはまずメンテやろーなぁ?6回言ったのに覚えてないとは言わせんぞ」
「あ...はい......」
うしろからそんな声が聞こえる、多分、わたしが思うにれんくんは察してくれたんだろう。すこしだけひとりにさせてっていうわたしのこの気持ちを。
すこしだけいたんだ。あのひとはせんぱいの彼女さんじゃない、仲がいい姉弟でわたしの見間違いであってほしいっていうわたしが、いたんだ。
彼女さんじゃないことを期待して、祈ってた。
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p.m.20:00
「けっこー雪積もったなぁ」
「さっきまで雨だったのにね」
「ふぁ〜........っくしゅ!!!」
「お前くしゃみもでかいんか」
お店の戸締りを終えてれんくんと岸くん("くん"がいいって言われた)といっしょに帰り道を歩く。岸くんも帰る方向がいっしょみたいで仲良く3人で帰ることにした
岸くんのくしゃみが大きくてわたしもびっくりする
もうすぐクリスマスだからなのか前よりイルミネーションが増えている
見たくない青白い光もまばゆい星型の光にもなんにも感じなかった
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平永 優 - おもしろいですね (2019年1月5日 16時) (レス) id: bfe14f6fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ARMY - すごくおもしろいですw応援してます!更新楽しみにしてます! (2018年12月10日 23時) (レス) id: ea329e26cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Erie | 作成日時:2018年12月8日 20時