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「あれ、今日はいってたんだね...」
「んな残念そうな顔すんなや、俺でも傷つくわ」
カランコロン...と小さな鈴がついたドアが鳴った。
今日も寒いなぁって赤い鼻をこすりながら入ってきた幼なじみ。部活終わりなのかな、重そうなショルダーバッグを自身のロッカーに掛けてシフト表を確認してる
「...げっ」
「...?どうしたの、」
「......あいつもくんのかよ」
れんくんが持ってたシフト表をのぞき込む。あぁ、なるほどね。"あいつ"、なんて変な言い方しないでいいのに。
『平野 17:00〜21:00』
「ちょっと俺着替えてくるわ、」
「あ、うん」
眉間にしわが寄った顔で更衣室へとむかうれんくん。そんなに嫌いなんだ...。
詳しいことはよくわからないけど、ここのバイトを初めてからこのふたりの関係はあまり良くない。ふたりって言ってもれんくんが一方的に嫌ってるようにしか見えないけど、
カランコロン...
「あ、Aちゃん。おはよう」
「あっ、おはようございます」
噂をすればってやつ。キラキラな笑顔で挨拶をしてきたせんぱい。せんぱいが通ってる大学からここまでかなり距離があるのに汗ひとつもかいてない。
せんぱいもまたシフト表を確認してる
「今日は3人だけか〜、...あれ、永瀬くんは?」
「いま、着替えてます」
「そかそか、俺も着替えんとやなぁ」
よいしょってリュックを背負い直して更衣室へむかうせんぱい。...背、高いなぁ。でも、れんくんとそんな変わんないか。そうやって考えてるとれんくんが更衣室から出てきた。
...さっきより機嫌の悪そうな顔で、
「ほんとあいつなんなん、まじムカつくわ」
荒々しくドアを閉めるれんくんにびくってする。
そんなわたしを見たのか、あぁ、ごめんなって目も合わせずに言うれんくん。正直こわい。
「Aだってあいつのこと嫌いやんな?」
エプロンつけながらわたしに聞かないでよ。子犬みたいな目でわたしを見てくるれんくん。そんな質問されてもこう言うしかなかった。
「.........すき、かな」
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平永 優 - おもしろいですね (2019年1月5日 16時) (
レス) id: bfe14f6fc5 (このIDを非表示/違反報告)
ARMY - すごくおもしろいですw応援してます！更新楽しみにしてます！ (2018年12月10日 23時) (レス) id: ea329e26cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Erie | 作成日時：2018年12月8日 20時
