厄介 ページ3
side燭台切
「Aさん？」
『あなや』
僕は厨で、冷蔵庫を開けているAさんを見つけた
その口には..短刀達が楽しみにとってた
大福がある
「それ、短刀達のって言ったよね？」
お風呂あがりなのだろう
タオルを首から下げてホカホカと湯気をたて
Aさんは僕をぽかんと見ていた
「聞いてる！？」
『...あなやー』
「全てそれで済ませようとしないの！！」
『うっ..しかし、俺とて腹が減るのに』
シュンとしたAさんに罪悪感を覚える
だけど僕は負けない！
今日という今日は、屈しないよ！！
「だけど駄目！..罰として、万屋におつかい行って来なさい！」
『なっ..』
「お饅頭と、それからついでに、茶葉！
二人が飲むから消費量が凄いんだよ！？」
『待て。俺に買い物は出来ん』
「そんな言い訳通用しません」
ビシッとAさんの言い訳に言ったら
薬研「いや、本当だぜ。燭台切の旦那」
薬研君が暖簾をくぐって来て言った
「えっ」
薬研「Aの旦那は、買い物出来ない...この前、湿布を買って来てくれと頼んだんだけど..買って来たのは股引だった」
「どういう間違い！？」
『湿布とやらが分からず、特徴を聞いたのだ..
そしたら白いと言うから、買っただけだぞ』
「それは確かに薬研君にも非はあるよね！」
薬研「しかし、三日月の旦那でさえ間違えないんだぜ？..そこまで言うか？」
「..ちょっと、色々教えなきゃだめだね」
Aさんは三日月さん以上の厄介者らしい
とりあえず、Aさんを厨から出そうと
歩み寄った時
鶯丸「やっと見つけたぞ。A」
『う...鶯丸』
鶯丸さんが暖簾をくぐってやって来た
鶯丸「一体、駄菓子を取ってくるのにどれだけ時間をかけるんだ...茶が冷えるぞ」
鶯丸さんはため息をついてAさんの前まで
行くと、その手を掴んだ
鶯丸「済まなかったな。何か問題があったか」
そして僕達を振り返って言う
「あぁ...えっと、短刀達のお饅頭を食べちゃって、それでちょっと」
鶯丸「そうか..それは済まなかった」
『違うぞ鶯丸！俺は』
鶯丸「埋め合わせなら後ほどする。光忠、今は見逃してくれ」
「うん」
頷くと鶯丸さんはさっさとAさんを連れて
厨から出て行った
薬研「鶯丸の旦那も、中々甘いな」
「そう？あの人は何時もそんなじゃない？」
薬研「甘いなぁ燭台切の旦那。鶯丸の旦那は本来、あんな甘くないぜ？...きっちり理由を問い詰めてから連れ帰る。だが..やっぱり伴侶にゃ甘いな」
笑った薬研君は何処か大人みたいだった
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白雪 - 初めまして。大変申し訳ないのですが,リクエストをお願いしたいです。人妻が好きな『包丁藤四郎』君との絡みが見たいです。内容はそちらにお任せします。ただの願望なのであまり気にしなくて結構です。ですが書いて下さると嬉しいです！ これからも楽しみにしています。 (2018年7月25日 22時) (
レス) id: 91b9e1d18b (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ななせさん» ありがとうございます！！頑張ります！ 応援ありがとうございます！ (2018年2月3日 11時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
ななせ - 続編おめでとうございます!!これからも頑張って下さい!応援してます。 (2018年2月1日 23時) (携帯から) (レス) id: a44de36486 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年2月1日 21時
