調査兵団、子育て中です (ページ9)

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秘め事ページ9

傷はすぐ塞がる..
こいつは、怪我をしない

治癒能力が阿呆みたいに高いから

だが

エルヴィン「目に見える傷は消えても、見えない傷は中々消えない。くさい言葉だけど..心の傷は、そう簡単に消えるものじゃないんだ」

「...」

あれから...戻ってからエルヴィンは言った
エレン“で”遊ぶAには
たしかに、先程までの傷は見えない

『びゅんびゅんやって！』

エレン「えぇっ」

『やって、やって！』

エレン「けど俺、」

『やるの！えーれ！びゅんびゅん！』

Aがエレンに立体機動をねだってる
あれはアイツにはやらせられねぇ

「立体機動で散歩させてくる」

エルヴィン「あぁ」

「A！俺がやってやる！」

『！..りあいへーちょびゅんびゅん！』

Aは笑顔でこっちに走ってきた
俺はエルヴィンに頷き、Aを抱え立体機動を
使って出発した

────────────────
sideエレン

兵長がAを立体機動で連れ出した
団長も承諾していた

「あの、団長」

俺は木箱に腰掛け虚空を見つめる団長に話しかける

団長はこっちを向いて先を促した

「Aは..貴方達にとって」

エルヴィン「家族だよ」

団長は俺が言い終える前に言い切った

エルヴィン「私達調査兵団の子供..家族だ。
迷惑をかけるかもしれないが...何かと頼む」

「いえ、迷惑なんてそんな...俺にとってAは癒しです。巨人を討伐した日は、結構ダメージが凄いんですけど...Aを見れば、それが和らいで」

エルヴィン「そうか」

団長は淡く笑った
何処か悲しそうに、瞳に色を宿して

「....Aの事について、俺達に隠してる事..ありませんか」

思い切って聞いてみた
アルミンが言ってた事

Aは巨人と関係があるって..

それが本当なのか、俺は知りたい

エルヴィン「それを聞く意味は？」

「俺の為です」

エルヴィン「私達は何も隠していない」

一瞬瞳に影を落とした団長は木箱から腰を
浮かせて、中へ入ってしまった

だがこれで確信した
アルミンの言う通り..団長達は何か隠してる
Aにとって重大な何かを俺達に隠してる