夢と現と ページ7
sideリヴァイ
夢を、見たらしい
俺達が死ぬ夢を
エルヴィン「お前を残して、私達は死なないよ」
『やだっ...やぁ、だっ』
Aはひたすらエルヴィンの服にしがみつき
泣いていた
「A」
俺はAの頭に手を置き、言う
「俺達は、人類の為に巨人と戦ってる。それはお前もわかってるよな」
『...』
Aは一つ頷いた
「だから..いつ死ぬかは分からない。だけどな.....俺とエルヴィンは、何があってもお前を一人にしない」
『...ほん、と?』
「あぁ..絶対にだ」
こいつを残して、俺達が死ねば...
きっと、Aは壊れるだろう
エルヴィンは全て知っている
だから、確信を持って何時も言うんだ
いざという時、自分はAを優先する、と
『だんちょっ...は、だんちょ..いな、く..ならないっで』
エルヴィン「あぁ」
Aは俺達にとって、かけがえのない存在
巨人の腹から、生きて出てきたのはAのみ
だから失わない
失わせない
人類の為とか関係ねぇ
こいつは、俺達調査兵団の子供だ
しばらくすれば、Aは泣き疲れ
エルヴィンの腕の中で眠った
「..夢か」
エルヴィン「怖かっただろう..」
エルヴィンは優しくAの髪を撫で呟いた
「しばらくお前が抱いててやれ。俺はこの部屋を片付ける」
エルヴィン「リヴァイ...人は、大切な何かを守る時、一番強くなれる」
「...」
エルヴィン「それでは遅いと思わないか」
こいつは何時も唐突だ
俺はハタキを持ち、答えた
「そいつが死んだら強くなった意味はねぇもんな?そういう事だろ」
エルヴィン「あぁ」
「...何を考えてる」
エルヴィン「いや、何も.....ただ、私はこの子を守れるほど強いのか心配になっただけだ」
そう言ったエルヴィンの瞳は柔らかく
安らかに寝息をたてるAを見つめていた
──もし、俺達じゃなくAが死んだら
「俺達はどうなるんだろうな...」
ボソッと呟いた言葉がエルヴィンに聞こえてたかは分からない。だがアイツは何も言わずに部屋から出ていった
「心臓を捧げよ..か」
己の命を人類の為に...
それが調査兵団─────
209人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちご大福 - ミオ(金欠)さん» はい! 投票 ありがとうございます! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - メグさん» 投票ありがとうございます!一先ず了解です! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - めいさいさん» わかりました!投票ありがとうございます!! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - サルさん» ありがとうございます!了解しました! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - ホデリさん» ありがとうございます! アンケート了解です!! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちご大福 | 作成日時:2018年2月4日 14時