検索窓
今日:18 hit、昨日:4 hit、合計:222,680 hit

悪魔の末裔 ページ45

sideジーク

「ライナー...お前は運が良かったね」

アイツらを放って、ライナーだけを連れて壁の上に来た

ここまで来れば大丈夫だと思ったからだ
なのに...

『運が良かったって..なんでだ?』

「!?」

いつの間にか、あの子供が下ろしたライナーの喉元に刃を突きつけ立っていたのだ

息を切らせ、涙を流し
それでいて...瞳に凄まじい殺意を込めて

こちらを見ていた

『どこに行くんだよ』



銀髪で、瞳に紅みがさしている
あぁ...思い出した






「あの一族の..末裔か」









座標の他に、巨人を操れる一族
奴等は滅ぼしたと思っていたのだが...








なるほど、この子が残っていたか









『逃げる訳じゃ、ないだろ。お前...こんな事して、命一つも残さず、逃げるつもりか』









駄目だな
今は交戦出来る状況じゃない
巨人も殺されたし...さて、どうやってここを
切り抜けようか


この子も簡単に通してくれるとは思えないしな





チラッとエレンがいるところに視線を移すと
エレンはリヴァイと揉めていた

その近くには、三人が寝ている
一人はベルトルト、一人は、アルミンだったか







新しく運ばれたアイツは
確か...団長









『どこ見てんだ!!殺人鬼が!』









そういや、あれだよな
この子供は、団長の側から離れなかったよな

団長が下に降りた時も
この子供は..何か言われて、ここにいた









「そっか。なるほど...キミ、彼等に育てられたのか」





『だったらなんだよ!!』







ここを切り抜けるいい方法を思いついた
確かあったはずだ


ライナーと俺の命には変えられない
仕方ない..こればかりは、仕方ない



そう思い俺は木箱から一つの箱を取り出し
子供に投げる

子供は反射的にそれを取った

『な...んだよ』

「それは、リヴァイが持ってる注射器と似たようなものだ...それで団長さんを助けなよ」

『...は』

「ほら、見てご覧」

顎で壁内をしゃくると、子供もそちらを向く

「見える?あの屋根の上で、エレンとリヴァイが揉めてるのが」

『...』

「そこに寝てる二人のうち、一人しか救えないから揉めてるんだよ。注射器が一つしかないからね、言いたい事は分かるだろ?」

『なんで..』

「それを持って行きなよ。食わせる巨人は、まぁ一体くらい居るだろう?...あぁー、ほら、あそこね。あれを団長さんに食べさせるんだ」

『なんで、お前は、こんな事するんだよ。皆を殺したくせに』

「俺達の為だ。早く行け」

子供は刃をしまい、素早く彼等の元に向かった

ごめんなさいは言わないで→←悪魔とは



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.9/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
設定タグ:進撃の巨人 , 男主 , 調査兵団
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いちご大福 - ミオ(金欠)さん» はい! 投票 ありがとうございます! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - メグさん» 投票ありがとうございます!一先ず了解です! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - めいさいさん» わかりました!投票ありがとうございます!! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - サルさん» ありがとうございます!了解しました! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - ホデリさん» ありがとうございます! アンケート了解です!! (2018年2月16日 20時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いちご大福 | 作成日時:2018年2月4日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。