調査兵団、子育て中です (ページ41)

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ウォールマリア奪還作戦ページ41

sideリヴァイ

ウォールマリアを奪還すべく、俺達は作戦を実行した

作戦にはAもいた

巨人が居なくおかしいと思ってはいたが
とりあえず作戦を実行させ、一先ず壁を塞ぐ

エレンの硬質化で壁を塞ぐ事に成功した直後
獣の巨人が現れた

鎧もな...しばらく様子を見たエルヴィンが指示を飛ばし、皆が一斉に動く

エルヴィン「A」

『...』

エルヴィンは俺とアルミンの他にAも呼び止めた

エルヴィン「お前は、ここにいろ」

『なんで』

エルヴィン「お前の広い視野が必要だ。ここから私と共に、指揮をとれ」

建前だとAもわかったはずだ
だがAは頷き、その場にとどまった

「...」

────────────────
sideA

目の前で、戦いが始まった
僕はわかってた。団長達は、僕を死なせたくない
だから作戦から外してた事も
だけど僕は我儘を言って、連れてきてもらった

エレンを囮に使って、鎧をおびき寄せる
大型は...いない

『...』

チラッと視線を団長に移すけど、団長はひたすら現状を眺め、獣を見据えていた

視線を落すと、袖が靡いていた
なくなった腕が...目についた

エルヴィン「余計な事は考えるな」

『！』

視線をあげると、いつの間にか団長が視線をこちらに向けていた

『...』

エルヴィン「これは私がやった事だ。彼らは悪くない..いいな」

『悪くないわけない。アイツらが悪い』

エルヴィン「怒りで戦場をかけるな。己を見失った戦士ほど、先に死ぬ」

そういうところが、嫌いだ
今の団長は...どういう立場で僕に言ってるの

『...じゃあ、団長。僕が鎧に殺されたら、どうするの』

エルヴィン「！」

『それと一緒だよ。僕も...一緒』

団長から視線を移し、獣を見据える

『ねぇ団長...この前、僕いったでしょ。どうして巨人が生きてるのってどうして、人間がエサになるのって.....わかってる。巨人だって生きなきゃいけない理由があったんでしょ』

だけどね

『それでも、許せない。人類がなにかしたかな...巨人が最初に襲ってきたんだ。僕達人間は、それに対抗して..生きる為に、こういう力をつけた、なのに...なんだよ、アイツら』

エルヴィン「A、落ち着け」

『なんで、何でもない顔して、僕達を攻撃すんの...なんで、まるで罪悪感も覚えず、人を殺すんだよ！！』

身体がでかいってだけで、人類の上に立つ
人類から自由を...平和を、夢を、希望を

全てを奪ったくせに

なんで...お前らはそんな顔出来るんだ！