調査兵団、子育て中です (ページ37)

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親として子の為にページ37

sideエルヴィン

「そうだ..」

ガタリと立ち上がると、リヴァイとハンジがこちらを見て首を傾げる

リヴァイ「なんだエルヴィン」

「そうだ。アイツは」

リヴァイ「だから、なんだってんだ」

何故今まで忘れていた

二歳の...Aが初めて攫われた日
Aがいたのは..小さな地下室

そして、見つけて助け
私に言った最初の言葉

《おーきく、なぁたら...ばーばい、しゅる》

あの子は...

エルヴィン《バイバイ？誰とだ、A》

あの子は、人類の

《だんちょーたちと、ばーばい》

「...敵、なんだ」

リヴァイ「あぁ？」

急いで部屋から飛び出し、Aの部屋を目指す

リヴァイ「おいエルヴィン！クソが洩れるってか！？」

後ろからリヴァイ達が追いかけてくる
早く、早く

次の通路を曲がって、左から五番目

「A！！」

『っ...あﾞっ』

部屋を開けると衝撃的な光景が目に入る

ハンジ「エ...エレン！？」

リヴァイ「何してんだ！気が狂ったか！！」

エレンがAの首を締めていたのだ
リヴァイがエレンを蹴り退かす

地面に倒れたエレンはハッとして
私達を見上げた

エレン「だ...団長、俺」

「...」

エレン「A...が」

あぁ、恐らくエレンは知ってしまったのだろう
そして錯乱し咄嗟にAに手をかけた

エレン「Aは、生きてちゃ..いけない！」

リヴァイ「あぁ！？何を」

「...エレン」

私はリヴァイの言葉を遮りエレンに問う

「Aから、何を聞いた」

するとエレンはゆっくりと言葉を吐き出した

エレン「Aは、自分の役目を俺に..言いました。団長、兵長、ハンジさん...Aは人類の敵です。この子は.....生きてちゃ、駄目だ」

リヴァイ「何言ってやがる！！」

エレン「兵長！この子は、俺より厄介何ですよ！！」

リヴァイ「何...」

リヴァイが私へ目線を移す

リヴァイ「...エルヴィン、お前、何か知ってんのか」

「...」

リヴァイ「だから、あの時...すぐAを救出させなかったのか？なぁ」

リヴァイの表情が苦痛に歪んでいく

私は、一つ息をつき、真実を言った

「この子は、人類を滅ぼす為に生まれた一族の末裔だった...リヴァイ、ハンジ、覚えてるか。Aが二歳の時に攫われた事件を.....あの時の犯人は、誰かわからないが、恐らく奴が進言したんだ。助けた時、Aはこう私に言った...大きくなったら、私達を滅ぼす、と」