調査兵団、子育て中です (ページ4)

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宝ページ4

Aは、巨人の腹から産まれたと言うのが正しいかもしれない

本当に、奇跡としか言えなかった
Aの母親はほとんどそのまま飲み込まれ
リヴァイが斬った巨人から吐き出されたのだが

リヴァイ「...なんだ。この女」

母親の腹は大きくて
その時、既にAの頭が少し出ていたのだ

もしやと思いハンジが取り出すと

Aは、大きく泣き声をあげた

リヴァイ「巨人の腹で育ったのか..？」

「いや、おそらくこの母親は出産間近の時..噛まれずに飲み込まれたんだろう」

リヴァイ「だからってありえんのか。たまたま斬った巨人が、たまたま吐き出した女が..たまたま、無傷で腹の中のガキになんの損傷も残さなかったってよ」

リヴァイは訝しげに私を見上げた

「だが、ならばどう説明するんだ」

リヴァイ「知らねぇ」

「..」

前代未聞の出来事に、我々も驚いたが..

ハンジ「で？で、どうするのこの子」

ハンジが毛布で来るんだ赤子を渡してくる

「...」

まだ目も開けられぬ、産まれたての赤子
ここは壁外だ。このままでは死んでしまうだろう

「我々が育てる」

その言葉に、皆驚いていた

リヴァイ「おい！馬鹿言ってんじゃねぇ！調査兵団の俺達がガキを育てる！？出来るわけがねぇだろうが！こっちは巨人と戦ってんだぞ！」

「だが、この子は私達が引き取らねば..おそらく解剖されてしまうだろう。なにせ巨人の腹から産まれたのだから」

言うと、リヴァイも黙った

「見つかったら、拾ったと言えばいい。巨人の腹から産まれたと言わなければ..大丈夫だ」

皆を何とか納得させ、育てる事となったのだ

『...だんちょ』

「なんだ？」

『ごめんしゃい』

泣くのが収まったAは私の首にしがみつき
小さく謝った

「あぁ、ごめんなさい出来て偉いな、A」

今では、リヴァイの教育のおかげなのか
ちゃんと育ってくれている

なんやかんやで一番熱心なのはアイツだ
...なんて本人に言えば、削がれるんだろうな