調査兵団、子育て中です (ページ26)

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離されるページ26

sideエルヴィン

リヴァイ「あそこだ」

リヴァイに言われ、私達は立体機動をやめた
古い、だが大きい倉庫...此処にAがいる

「話し合う余地はない」

リヴァイ「あぁ？...当たり前だろ。半殺しでも足りねぇ」

もうリヴァイは怒りが抑えられないようだな
まぁ...私もそうだが

リヴァイが扉に手をかけて開き、入って行った
私も続いて行く

しばらく進むと

リヴァイ「てめぇら..」

Aがいる部屋を見つけた
周りには三人の大柄な男がいる

ゴロツキか...

『...りあい、へーちょ..だん、ちょ』

Aは縄で縛られていた
リヴァイはそれを見て拳を構える
更にそれを見た男二人がそれに対応し、交戦した

「...」

私は残った一人に少しずつ歩み寄る

男「っ..くそ、立て餓鬼！」

『ぁ、っ...』

男が掴んだのはAの首飾り
それを見た瞬間、頭に血が登った

「汚い手でそれを触るな！」

あれは、Aの母親が残した唯一の形見
エメラルドのついた小さな首飾りだ

それを..

男「クソっ...この、人殺し兵団が！」

男が逆上し、懐から取り出したナイフをAに当てようとした

だが遅い
私は少し屈み、足を踏み込んで相手の懐へ走る
訓練で鍛えた技で男の手からナイフを叩き落とし、そのまま手首を捻って地面に伏せさせた

ズダンと倒れた男の背中に乗る
チラッと辺りを見れば

リヴァイ「チッ...汚ぇ血だな」

リヴァイも二人をボコり終わったところだった

「酷くやったな」

苦笑し言うが、リヴァイは私を男から退かすと、その男を蹴りあげてボコボコにした

『ひぁ..うっ..』

震えて泣いているAの縄を解いてやる
身体が自由になった途端、Aは抱きついてきた

リヴァイ「...世話かけさせやがって」

「だが、無事で良かった」

リヴァイ「あぁ...」

泣きわめくAを抱き上げ、倉庫から出る
そのまま帰ろうとしたが

そうはいかないらしい

ナイル「...エルヴィン、リヴァイ..」

「...」

倉庫の外に、ナイルと、他の憲兵団がいた
皆私の腕に抱かれているAを見ている

リヴァイ「何のようだ。ナイル」

リヴァイがAを庇うよう前に立った
...まぁ、あまり意味無いがな

ナイル「Aを渡してくれ」

「どういうつもりだ」

ナイル「...命令だ」

リヴァイ「ふざけんな」

ナイル「ふざけてない。上からの命だ...Aを、調査兵団から切り離せとな」

「許すと思うか？」

どういうつもりなんだ...一体