36話 ページ4
「ねぇ、みんな今日どうしたの？」
今日最後のリクルーティング前の控え室で、腰に手を当てみんなを見渡す
私が問いただしたいのはみんなの言動について
ホックは挨拶回り中ずっと私にべったりだし
ヴェールはみんなの口上中手を掴んで離さなかった
アップルはいつも以上に私へのアドリブが多く
ジャックは即興で私の手を取り踊り出し
ダルメシアは近くを通るたびに噛み付くような仕草でじゃれてきた
Mr.Vは私の紹介が妙に長かったし
スキャターまでもが私をべた褒めしてきた
明らかにおかしかったというのに
「なんのことー？」
「さぁ公演が始まってしまいますわ」
「早く行くぞ、最後は私とのペアダンスだ」
総じてすっとぼけ始めるみんなを見てため息がこぼれた
流石ヴィランズ、ポーカーフェイスはお手の物だ
結局何もわからないまま、今日のリクルーティングは終了した
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--------ジャックside--------
「Aの見た悪夢は、俺たちからの罵倒だった」
Aより一足早く回復したエイトフットが、報告と称して僕達全員を広間へ集めた
夢の中で彼女を助けに行った際に色々見えたらしい
とりあえず全員知っておくべき事を話す、とのことだった
「あいつはモルガナ様の手下になる前から、あの小娘以外の友達なんざいなかったせいか、どことなく不安定だった
それが俺たちという仲間を手に入れ、心の安定と共に増した魔力を狙われたってことになる」
「魔法が使えないAは美味しそうな獲物に見えただろうね」
「その後一度バランスを崩されて魔力がまた不安定になっちまってる
そこでだ、俺がAに魔法を教えることになった」
エイトフットなら、同じ海の者同士で魔力の質も似通っている
おそらく一番教わりやすい相手だろう、妥当なところだ
「だが不安定な原因も取り除かねばいけないだろう
いくら魔法を覚え魔力をコントロールできるようになったとしても、原因が残っていては…
最悪、暴走しかねないぞ」
林檎の言うことも一理ある
精神面が影響に出る魔力は、強い負の感情で暴走してしまう
不安定な原因…悪夢内での僕達の罵倒…
「なぁんだ、じゃあ僕達がAの不安を取り除いてあげればいいじゃんか」
偽物の僕達が原因なら
本物の僕達が安心させてあげよう
僕はこんなにも君が好きなのに
それを知らないなんて もったいない
「各々が彼女に伝えてあげようよ」
君は 僕達の大切な仲間だ
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うぐいす(プロフ) - ツクモさん» ツクモ様コメントありがとうございます！お返事遅くなり申し訳ありません…！！想像以上に続編希望のお声をいただき、始動させていただきました！よろしければご覧くださいませ！ (2018年12月3日 15時) (
レス) id: 0d9abb39c0 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ(プロフ) - 続編を希望です!!とても、いい話でした！ (2018年11月20日 1時) (レス) id: eb3706892f (このIDを非表示/違反報告)
うぐいす(プロフ) - にゃおさん» にゃお様コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです！続編のご希望も幸せです…！！にゃお様のご意見含めて検討させていただいてます！ (2018年11月17日 21時) (レス) id: 0d9abb39c0 (このIDを非表示/違反報告)
うぐいす(プロフ) - ステラさん» ステラ様コメントありがとうございます！私の夢を吐き出したこの作品で喜んでいただけたなら幸いです…！！ (2018年11月17日 21時) (レス) id: 0d9abb39c0 (このIDを非表示/違反報告)
うぐいす(プロフ) - くるるさん» くるちゃんコメントありがとう…！こちらこそいつも読んでくれた上にコメントまでくれて幸せでした！ありがとうございます！！ (2018年11月17日 21時) (レス) id: 0d9abb39c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぐいす | 作成日時：2018年10月22日 13時
