転生したらブースターで嫁ポケのリーフィア（擬人化）に拾われたと思ったらハンター目指すことになった件３ (ページ8)

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分析ページ8

試合の熱気の代わりに、どよめきとざわつきと興奮の叫びで混沌と化した会場を出て、個室へと戻りながら先程の試合を振り返る。

｢…キルアさん、先程の試合、見ていてどうでした？｣
｢…そうだな…アイツ、圧倒的に視線誘導と心理の掌握が上手い。｣

あの時見せたマジックも、腕に仕込まれたタネも、大量のトランプも、全てが投げ上げた腕から、そしてヒソカ自身のオーラへの意識を逸らす為の狡猾なトラップ。

そしてそれと同時に放たれていた、巧妙に隠されたオーラ。
切り離される前の左腕とくっつけたオーラの片方をカストロの顎に付着させ、更にトランプからもオーラを伸ばして全身へと飛んでくるように仕掛けた。

それ以外の盤面でも、全体的に精神的優位を取っていたのは終始ヒソカの方だった。
的確に敵の能力を見破り、かつ弱点を看破した上で相手の恐怖心や動揺を誘い心を揺らしていく。

そういったやり取りがヒソカは非常に上手い。

｢…詳しくはオレ見れてなかったんだよな…｣
｢まだ修行が足りませんから。今のキルアさんはゴンさん同様未熟すぎます。｣
｢…改めて正面切って言われると腹立つな｣
｢仕方ありません。データは録画してありますし、修行を積めばお二人ならすぐに画面越しでも見えるようになると思いますよ｣
｢そうか…｣

…まだヒソカの能力を見極めるには、二人にはあまりに経験と技術が少なさすぎる。

しかしそれを補って余りある、秘められた才能を見るリーファの瞳は優しくもどこかほんのりと喜びを含んでいるようにも感じられたのは、Aただ一匹だけだった。