転生したらブースターで嫁ポケのリーフィア（擬人化）に拾われたと思ったらハンター目指すことになった件３ (ページ6)

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確定した結末ページ6

｢ほら、あげるって♥｣

俄然として突き出される左腕。

｢…下衆め…二度とふざけた真似のできぬよう…左手も削ぎ落としてくれる！｣

カストロの片方が猛然と突進する。

突き出された左腕へと迫り、そして。

『あっ…あああああああああっ！なんと残った左腕をも自ら献上ー！一体何を考えているんだこの人はー!?』

その腕を、切り飛ばした。

…刹那、目を見開いたのはカストロの方であった。

分体が霧散し、そこに仁王立ちするヒソカ。

｢…!?｣

その異様な光景に、リーファさえも言葉を失った。

その中心となるヒソカが、残念そうに呟いた。

｢ん－、やっぱり分身の方で来たか…♠
本体が来たらカウンターを決めてやろうと思ったんだけどねぇ…

右手(こっち)で♥」

確かにヒソカの右腕には、千切られた筈の右手がくっついていたのだ。

｢クックック、驚いた？これも手品です♦
さて、どんな仕掛けでしょう？｣

意地悪く笑うヒソカだが、その様子にリーファは却って冷静になる。

｢…あの腕は確か…天井にくっついていた物…｣

念のため上を見れば、やはり無くなっている。
…いつ戻ったのかは分からないが…

｢…粘着、あるいは伸縮…引き合う力かもしれませんが…前者二つの可能性が高そうですね｣

冷静に凝を行ったリーファが、その性質をほぼ言い当てることになる。

しかし、それでも、だ。

｢…腕が完全にくっついている…あの速度で完璧に戻すにはかなりの精度と時間を有するはず…｣

…つまり。
ヒソカの腕は完璧に再生している訳ではない…？

…ともかく、概要はわからないが…

カストロの方もやや頭が冷えたらしい。

冷静に考えてこれは手品などでは到底不可能、つまり念によるもの。
分析を試みるカストロだったが、彼にはそんな余裕がない。

カツ、カツと足音を立てヒソカが近づく。

｢…！｣
｢怖いかい？タネが分からないから驚く…奇術の基本だ♥｣

…だが。

｢キミの分身を作る能力は素晴らしい…だが、もうネタはわかった♠｣

…もう、カストロの手札は割れてしまっているのだ。

こうなっては、どこからどんな方法で攻撃してくるかも容易に想像がついてしまう。

｢非常に残念だ…キミは才能に溢れた使い手になる…そう思ったから生かしておいたのにね…♣｣

ざわりと、その背筋を悪寒が伝う。

｢予言しよう。
キミは踊り狂って死ぬ♠」

…その確信めいた宣言に、リーファはただ黙って頷くことしかできなかった。

この後の展開が、容易に想像できてしまったからだった。