転生したらブースターで嫁ポケのリーフィア（擬人化）に拾われたと思ったらハンター目指すことになった件３ (ページ19)

今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:2,543 hit

新緑の貴公子ページ19

『こっ…れは…！いきなり試合がスタート！斬りかかったリーファ選手の剣をヒソカ選手なんとか回避！最初の攻防はポイント無しです！』

唐突に始まった戦いに大盛り上がりの観客を他所に、ヒソカはトランプを取り出した。

｢ボクも、久々にちょっと本気出そうか♥️｣

その二枚のトランプを両手に持ち、今度はヒソカが突進する。

｢ふっ…！｣

短く息を吐いたリーファがその剣を振るうが、周により頑丈にされたトランプがそれを止め、リーファの元へとヒソカを肉薄させる。

｢…！｣

刹那振り下ろされたその腕から横に飛び退き回避を試みるリーファ。
その体目掛け振り下ろす勢いのままヒソカの右腕からトランプが飛ぶ。

｢ッ、！｣

右に半回転しそれを躱すリーファの態勢が一瞬崩れる。
その隙を見逃す程ヒソカは弱くない。

即座に飛び出し、反対のトランプで斬りつけた。

｢クリーンヒット！1ポイントリーファ！｣

最初のポイントを手にしたのは、リーファであった。

唐突にダメージを食ったヒソカが破れた服と肌に挟まったそれを摘まんで見つめる。

｢へぇ…種の弾丸かぁ♠️｣
｢そうですね｣

リーファが伸ばした右手の掌から放たれたのは新芽の春(タネマシンガン)。
文字通り大量の種をマシンガンのように連射する攻撃だ。

今回はそれが攻撃態勢に入っており剣以外から意識を削がれたヒソカに直撃する形となった。

｢ふぅ…危ないですね…｣
｢やるね♦️｣
｢どうも…｣

再び右手に剣を握り、構えるリーファ。
それに狂ったような笑みを見せ始めるヒソカ。

二人の戦いは、始まったばかりである。