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見解 ページ39

「成程な…ここから出てきたので間違いないだろうな」

マールド達がその祭壇の前に集まり、しげしげとそれを観察する。

「ですね…」
「さっきついでに地上見てきたんだが…やっぱ出てきたのはここの真上でほぼ間違いなかったな」
「そうなんだ…うーん…どこかで見たことある気がする…」

祭壇を見つめるアルマ。
何か思い当たる節があったようだ。

「うーん…何だっけ…」
「思い出せないならまぁいいんだが…思い出したら教えてくれ」
「うん…」

取り敢えず一旦周囲の観察に移る。

「…ん?これさっきもなかったか?」

そう言ってマールドが指差したのは、酷く傷つきひび割れた大岩。

先程の迷宮にもあったあの岩と同じように見える、が…

「…傷痕の種類が違いますね…」
「うん…さっきのはただ魔力をぶつけてると思ったけど…」
「確かに、違うな」

一同の記憶通り、先日見た岩とは違い刺し傷や斬られた痕、叩き割られたような痕が中心となっていた。

「…これは、斧か」

フールの作ったそれに、サイズこそ及ばないもののその傷は酷似していた。

「…こちらは…ナイフ?でしょうか…」
「剣っぽいのも…色々投げられてる…」

…どれもこれも、一人で持つにはあまりに多すぎる量の武器によりつけられたものだ。

「…どういう、ことだ…?」
「…この傷をつけた人が…あれを…?」
「…そう考えるのが妥当、か…」
「…」

しかしマールドは虚空を見つめるばかり。

「…どうしたんだ?」
「…いや、ちょっとここの魔力を確かめてたんだが…」

魔法を使えば、その分魔力は消費される。
しかし、魔法で消費される中には消えずにその場に残留するものも。
当然膨大な量の魔法を放てばその分残留魔力は多くなる。

「…やっぱ間違いないな。酷く禍々しい魔力…あれはあの魔物のもんじゃねぇ。ここで召喚した奴の魔力だ」
「…!」

…道理で気配の割に弱かった筈である。

一体、何者なのか。
戦慄しつつも成果を共有するため帰還する一同であった。

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設定タグ:オリキャラ , 魔王パロ   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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クロロフィル@リーフィア狂/あるりーす(プロフ) - 朱欄さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね! (2023年1月14日 20時) (レス) id: c1253398fc (このIDを非表示/違反報告)
朱欄(プロフ) - Banana is Kami(作品最高です!キャラデザがすごく好きです!特にワイドちゃんがかわいい←あ、星押しときますn(() (2023年1月14日 20時) (レス) @page3 id: efb6a7397d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年12月29日 21時

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