木漏れ日の差すアパートで (ページ47)

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もふもふページ47

｢おぉ…もふもふ…！｣
｢ぐぅ｣

フレアのふわふわな体毛に顔をうずめるアルマ。
穏やかな光と暖かな炎の二重の温かみが、アルマの顔を優しく包み込む。

｢えへへ…｣
｢…心地いいでしょう？｣
｢うんっ！｣
｢…ぐぁ｣

アルマを無視してもふもふされるままのフレアが伸びをする。
しかしその表情はどこか満更でもなさそうだ。

元より魔獣という種族に位置するフレアだが、故に人とは違いふわふわとした体毛を持つ。

そしてそれはリーファにより日々手入れされており、本人の火を操る特性も相まって非常にふわふわで触り心地の良いものとなっていた。

もちろんフレアとて好き好んで触らせている訳ではない。

リーファには毎日のように触らせるが、他の人物が触るようなことは滅多にない。
あったとしても今回のようにリーファが許可した相手かつフレアが認めた相手のみだ。

｢あっ！フレアだ！もふもふだああああああああああああっ！｣
｢お～、さわらせてぇ～｣

｢…がぁ｣

故に、こういった騒がしい系の馬鹿などは体毛を滅茶苦茶にされるのがお決まりな為拒否される。
現状として彼に触ることが出来るのはリーファとアルマ、そしてマールドとオシストと東矢である。

彼らはきちんと手入れもしてくれる程にはきちんとしているからこそ許しが得られている。

｢えー！ケチケチケチー！｣
｢さわらせてくれてもいいよねぇー…｣

｢がぁぐあっ！｣

まぁ、ソーラやフールが触らせてもらえないどころか威嚇されるのも仕方ないことだ。

その口から炎が展開され、アルマから少し離れてそれを体に纏う。

｢…ガアアアアッ！｣

解き放たれし紅蓮(フレアドライブ)…フレアの放った、炎を纏っての全力の体当たり。

｢いやあああああああ!?｣
｢うわぁ～｣

彼の持つ最高火力の一撃は、その壁をぶち破って二人を地平線の果てまで吹っ飛ばすにはあまりに十分であった。

｢…お前もかよ…｣

その一部始終を見ていたクロロが額を押さえ天を見上げたのだった。