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マールドの独り言 ページ12

ただ一人、寂しく走り続けるマールド。

「どーしてこーなったかねぇ…」

彼は今まで起こったことに思いを馳せていた。

――――――――――

事の発端は、確か一月ほど前だっただろうか。

いきなり謎の光に包まれて、気付いたら何もない空間にいた。

どういうことだと困惑している中、続々と人が集まってくる。

そして、最初のように告げられた。


「これより人狼ゲームを開始いたします」


…思えば、自分がこんな立ち位置になったのはあれからだっただろう。

自分はただ、ゲームと…あいつらが好きなだけのヲタクだった。

それがあの二人に連れてこられて…そこまではまだ良かった。

平和に暮らせていたし。

…だからこそ。



















「ねーねーこれって死ぬのー?」
「わーいわーい!」
「Zzz…」
「オラッ、食らえ!」
「よっ、当たんないぜ?」
「じんろー?ってなにー?」
「バリバリムシャムシャ」
「あっクソッミスった!」
「あちゃ〜あと一機だね〜」
「黙れ雑魚」
「流石はアニキ!俺達に出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれるあこがれるゥ!」

「お前ら落ち着け!?」
「まって意味わかんないたすけて」

ここまでのカオス度合いに触れることはなかった。


お陰で毎日胃痛に苦しむ日々。

しかもいつも隣にいる筈の推し達からの供給も絶望的とくれば、マールドが精神的に大ダメージを食らい続けるのは仕方のない事だった。

…あれからだろう。

ツッコミ役が板についてしまったのは。

どこか感覚が狂ってしまったのは。

最早並大抵のことでは動じない位には精神が鍛えられてしまったのは。

――――――――――

…そして、今回の事件が起こったのはこのゲーム(地獄)から何とか生還し、疲れから眠りについた直後。

「…もうやだぁ…」

今はようやく帰れて希望に包まれていた時期だったにも関わらず、またしてもとんでもないことに巻き込まれてしまった。

きっと今後も胃はキリキリ痛み続けるのだろう。

メンタルだけ鍛えられて何故かちっとも強くなっていない胃の心配をしながら、マールドは憂鬱になるのだった…

一方その頃〜→←小休止



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ルーチェ(プロフ) - しゅき() (2022年11月4日 16時) (レス) id: b38fd54f9d (このIDを非表示/違反報告)
アゲハ??@ペテ神(初心者)#エタフェア?色担当(プロフ) - 好き()っていうか授業中に読んだら吹いた() (2022年11月2日 11時) (レス) @page17 id: 759cc49492 (このIDを非表示/違反報告)
クロロフィル@深緑の指揮者/あるりーす(プロフ) - 待ってなんでオリジナル5位入ってんの…? (2022年10月21日 22時) (レス) id: e7bd3124a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/  
作成日時:2022年10月12日 20時

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