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*・・・ ページ9

とうとうそれは攻撃をし始める。
一気に肉薄し、滅茶苦茶にナイフを振り回す。
しかしそのどれもが即死級の一撃なのだからたちが悪い。

Aは突き出されたナイフを仰け反って躱し、即座に足元に生み出したバリアを蹴って退避する。
させんとばかりにナイフを振ろうとするがサンズの骨に阻まれる。

「…ははっ、お前ホントそれを振り回すの好きだな…っと」

苛立ちに任せて振り抜かれるナイフを紙一重で躱し、ブラスターで飲み込む。
更に重力を変え、反対側の廊下へと勢いよく叩きつける。

衝撃で砂塵が舞う。
しかしそれは何事も無いように歩き始める。

「とんだバケモンじゃねーか…」
「…っ、危ねぇ…クソッ、不味いな…」

サンズの息が上がり始める。
額には汗が浮かび、目はやや閉じかけだ。

そしてAもうかうかしていられない。
既に限界を超えているのだから、いつ倒れるかも知れない。

一方彼らの悩みの種は常にニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべる。
圧倒的な余裕。
決して死ぬことは無いことからくる絶対的な慢心。
別に自分には直接関係の無いからこその態度であった。

一方的な戦いは続く。
しかし押されている筈の方は一向に死なず、押している筈の二人はだんだんと追い詰められていく。

Playerの絶対不変の理は、並大抵のことでは変えられないのだ。
サンズが諦めてしまったのも当然のことだった。

そして…

「…いいか?俺達はもうすぐスペシャル攻撃をお前にお見舞いする…それが嫌なら今すぐ死ぬんだな」
「次の攻撃の後に発動するからな…覚悟しろよ?」

再び弓矢を放つ。
当然のように受け流され、骨が貫いても一向に気にしない。
吞気に欠伸をするその姿は二人の怒りを高めるにはあまりに十分過ぎた。

*スペシャル攻撃→←*デバッグの力



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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/  
作成日時:2022年9月9日 18時

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