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*無限回廊 ページ12

その弓から、無数の赤い矢が放たれる。
しかしそれは矢の雨と言うよりかは…

まさしく炎の壁であった。

「えっ…なっ…!?」

避ける隙間も無く、あっさりとその体は焼かれて動かなくなる。

刹那、Playerの目の前には再び同じ姿勢で弓を構えるAの姿が、そして…




その背に見たのは六つのニンゲンの魂であった。

本来、ニンゲンがニンゲンの魂を取り込むことは出来ない。
出来るなら最初からやっている筈だ。
しかし、Aはそれをやってのけている。
何故か?
簡単なことである。

Aはニンゲンじゃない。


この一言に尽きる。

Aはニンゲンではなく、外の世界から来た【人間】であるのだ。

かつて、アルフィーはニンゲンでもモンスターでもないものならば魂の器として機能するのではないか、という仮説を立てた。
それは失敗に終わったが、それは器となるものが意思の無い花だったからだ。
しかし、Aは自らの意思で行動している。

何故か魔法の力も扱えるし、その魂はニンゲンのそれに匹敵する。
強い決意も持つし、それに耐えられるだけの強さもある。

ご都合主義と言われればそれまでだが、今この人間の体に7つ分の魂が揃った。

つまりどうなるかといえば…

「さて、こんな日には、お前のような最低の屑野郎には…

無間地獄に陥って貰おうか

セーブ、ロード権が移るということである。

まだゲームである以上、RESETだけは権限が奪えていない。
しかしロードはこちらがいつでも出来てしまう。

Playerにとっては死んでは勝手に蘇らされ続けては殺される。
まさに無間地獄と言っても過言ではない。


どうしようもない超弾幕はその者の決意を砕く。
少しずつ、少しずつPlayerの決意は折れていきつつあった。

折れない正義、折れかけの決意→←決意



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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/  
作成日時:2022年9月9日 18時

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