*さいこうの TVショー! ページ10
「いいぜ…とことん盛り上げてやらぁ…!」
と、ここでAが突進する。
炎と雷を拳に纏わせ、チビトンたちを派手に撃退していく。
火花が散り、大爆発が起こる。
観客は拍手喝采だ。
どんどん番組が盛り上がるにつれ、戦いもヒートアップし続ける。
「たぁっ!」
Aの放った矢が、メタトンの両腕に命中する。
「くっ…」
メタトンの両腕がパージされ、地面に落ちた。
「この位…ボクにはまだ足があるッ!」
怒涛の足捌きでパフォーマンスを続ける。
弾幕もこれまで以上に激しくなるが、撃ち落とし続ける。
「しつこいな…君たちはそんなにニンゲンを滅ぼしたいのかい?…それともとことん自分を信じてるってこと?」
「自分自身信じられなくなったらもう終わりだからな」
「立派だね!残念だけど君たちかボクかのどちらかが倒れることになる。でもどちらが勝つかは君たちにもわかってるはずさ。さぁ!スターの底力を見せてあげよう!」
コアから大量に雷を放出し、足で蹴りを入れて来る。
全力で動いて避け、コアを撃ち続ける。
そしてとうとうメタトンの足までもが取れてしまった。
「へぇ…君たちは自分がスターだと思ってるの…?君たちがニンゲンを守れるのッ!?」
「守れる守れないじゃねぇ。守ってみせるんだよ」
もう動けはしないが、それでもコアで攻撃をし続ける。
対処をし続け、ついに…
「…!見て視聴率が凄いことに…!」
よく見るといつの間にか12000を突破していた。
「番組史上最高記録だ!それではここで!視聴者からのお電話コーナー!…ボクが地上に行く前の最後のコーナーだよ!」
プルルル…
「もしもし?お電話ありがとう!」
『あ…もしもし…メタトン…?キミの番組…大好きだっタヨ…平凡な毎日だケド…テレビでキミを見てるとこっちまで楽しくなれタ…ホントに今日で…終わっちゃうノ…?寂しいよ…あ、ゴメン…喋り過ぎちゃっタ…』
ツー…
「あっ…ブルっ…ち…」
「ブルっち…?」
その後も次々と視聴者の悲しみの言葉が述べられる。
「はは…皆、ありがとう…とても、嬉しいよ。どうやら…ボクはもう少しここにいたほうがよさそうだね。ボクはこの地下の光なんだ…だから、ニンゲンの未来は君たちに託すよ。アズゴアにも負けないでね。皆、ありがとう!今日の主役は、テレビの前の君たちだ!」
それだけ言うと、メタトンは沈黙した。
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おかっぱかっぱ - ハァー、やっぱいつ見返しても神。 (10月23日 22時) (レス) @page13 id: 8906565ee4 (このIDを非表示/違反報告)
蛙飛び込む - くっ・・・好きぃぃ やっぱすげぇや文才力。小説のアンテも良きやねぇぇケツイぃっぃぃぃ (2022年8月25日 20時) (レス) id: 9cfc2f61bc (このIDを非表示/違反報告)
ラヌア(プロフ) - 文才がありすぎる………!続きも待ってる、頑張ってください! (2022年8月12日 18時) (レス) @page16 id: 2b4ff7853b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時:2022年7月30日 14時