地下を照らすは決意の光

＊けっせんのとき。 ページ31

｢やるしかない、のか…!?｣
｢いやだよ…!｣

アズゴアとてそれは同じ。
しかし戦わざるをえないのだ。

｢ｯ…!｣

なけなしのぼうきれを振り上げるも、当てられない。
やはりフリスクには戦いは厳しい。

｢くそっ…!｣

顔を歪ませつつも弓を引き絞り、放つ。
それは確かにアズゴアにダメージを与える。

アズゴアも槍を構え、突く。
今度はきちんと防ぎ、反撃する。

｢くっ、…だぁっ!｣

炎を込めた渾身の一矢が直撃し、アズゴアがよろめく。
しかしすぐさま炎を放ち、追撃を許さない。

｢A…!｣
｢負けるか…!｣

彼らも負けられない理由がある。
互いに戦いたくなくとも、世界がそれを許さない。
どちらかが倒れる以外に無いのだ。

再び槍を振り抜いた隙を狙い、懐へ潜り込んだ。
そして。

｢ふっ…!｣

電撃を直接ぶつける。

｢…!｣

体が痺れ、動きが一瞬止まる。
その隙に放たれた、魔力を込めた全力の矢は、



















アズゴアを貫き、膝を着かせたのだった。

バカだね。→←＊ケツイ。

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