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*アルフィーの ケツイ。 ページ24

「ストップ!勝手に行動しないの!」

そう怒鳴り付けたのはアルフィーだった。

「ほら、ご飯上げるからあっち行ってなさいっ!」

アマルガム達がどこかへ戻っていった。
それを確認したアルフィーが、ため息を一つ吐いて話し出す。

「大丈夫だった?ごめんね、時間通りにご飯あげないと言うこと聞かなくて…」
「全然大丈夫だぞ」
「よかった…って、そうだ、電源の復旧しようとしてたんだけど…先を越されちゃったみたい!
…色々面倒掛けちゃってごめんね…」

俯きながらも話すアルフィー。
彼女も苦労しているようだった。

「良いよ!私たちが自分でしたことだから!」
「そっか…でも、来てくれてすっごい嬉しい!
…私、怖かったの。もう皆に会えなくならかもって。」
「アマルガム達のせいで?」

そう問い返すも、アルフィーは否定する。

「そうじゃなくて…その、いざとなって出来なくならないか心配で…ホントの事、打ち明けるなんて。」
「…」

この数ある世界線の多くで、アルフィーは自害をしていた。
今回はそうはならなかったが、そうなってしまう可能性を知るAには辛いことでもあった。

「…ちゃんと説明するね。
私はアズゴア王に頼まれて魂の研究をしてて…“ケツイ”というエネルギーを取り出すことに成功したの。それを使えば、モンスター達の魂を保持できると思って…でも失敗した。
ニンゲンと違って、モンスターは実体が薄いから…“ケツイ”を体内に留めておけなくて…」

モンスターの肉体は、塵が愛や優しさなどの幸福な感情で纏まって出来ている。
分子レベルで複雑に構成された人体とは違うのだ。

「体がドロドロに溶けちゃって…皆くっついちゃったの。そして、あんな姿になっちゃった、っていう訳なの。」
「…それで、本当のことを打ち明けられなくなった、と。」

アルフィーは頷く。

「だから、私は何があってもずっと黙ってた。それに…私のやってきたことは全部失敗続きで…続けるのも怖くなった。
…でもね!やっと分かったの!皆にちゃんと知らせなきゃ、って。辛い目に合うのは分かってる。」
「…それでも、隠し通すよりははるかにマシだし、傷付くことも少ないしな。」
「一緒に頑張ろう!」
「うん!自分に正直に生きるって決めたの!どんなに辛くても…助けてくれる友達がいる!それだけで、勇気が出てくるんだ。
貴方達のお陰だよ。
行くよ!皆!おうちに帰ろう!」

アルフィーはアマルガム達を連れ、部屋を出ていく。

*決意。

*ききおぼえのない こえ。→←*おはなの フラウィと アマルガム。



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おかっぱかっぱ - ハァー、やっぱいつ見返しても神。 (10月23日 22時) (レス) @page13 id: 8906565ee4 (このIDを非表示/違反報告)
蛙飛び込む - くっ・・・好きぃぃ やっぱすげぇや文才力。小説のアンテも良きやねぇぇケツイぃっぃぃぃ (2022年8月25日 20時) (レス) id: 9cfc2f61bc (このIDを非表示/違反報告)
ラヌア(プロフ) - 文才がありすぎる………!続きも待ってる、頑張ってください! (2022年8月12日 18時) (レス) @page16 id: 2b4ff7853b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/  
作成日時:2022年7月30日 14時

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