*こくはく。 ページ14
「海藻はホントはアイスクリームの材料で、科学的にはあんまり重要じゃないの!」
「…」
「それに!あなたがいつも見てるニンゲンの歴史書も、ドキュメンタリーも、ホントは全部フィクションなの!」
「アルフィー。」
「それから!電話で『今研究で忙しい』って言った時もホントはパジャマでフローズンヨーグルト食べてただけで…!それから」
「アルフィー。」
「私…アンダインの前では格好つけたくて…頭が良くてイケてる子だと思われたくて…ダサいヲタクだと思われたくなくて…」
「アルフィー」
アンダインがアルフィーの頭をなでる。
「私、アンダインのことホントに格好良いなって思ってるから…」
「アルフィー。もういいよ」
優しく抱きしめる。
「もういいんだ」
―――と。
アンダインはそのまま立ち上がり…
アルフィーをバスケのゴールにシュー!!
ゴミ箱にホール・イン・ワン!
「よく聞けアルフィー!私も…お前のこと『いいな』って思っているぞ!だがこれだけは分かっていてほしい。今お前が行ったことは殆どどうでもいいことだ。お前が子供用のアニメを見ようっが歴史の本を読もうが…私にとってはどちらもヲタクコンテンツに変わりはないッ!私はな!お前の研究熱心な所が好きなんだ!それが何の研究だろうとお前は必ず全力で打ち込む!…だからもう、私に…皆にも噓はつかなくていいんだよ。お前にはウソをついてほしくない。だから!お前が自分を好きになれるように協力させてくれ!」
一気に捲し立てるアンダインに、アルフィーが聞き返す。
「ホ…ホント…?」
「あぁ!お前にぴったりな訓練を用意したぞ!」
ゴミの山の奥から見覚えしかない骸骨がニュウっと現れる。
「パピルスがな!」
「さー!ホネのじゅんびはいいかなッ!?じぶんのいいところをさけびながら
「よーし、タイマーをオンにするぞー!」
「ア、アンダイン…私、頑張る!」
二人が走り去っていった直後、アンダインが何かに気付いた。
「ん…⁉今のアルフィーの話、ウソだよなッ!?アニメも…マンガも…あれは全て現実のことだろうッ⁉」
「あ〜…」
「イイハナシダッタノニナー…」
「頼む!アニメはフィクションじゃないと言ってくれ!」
必死に否定しようとするアンダインに対するAの返答は。
「ごめん。アニメは大抵フィクションだ。魔法とか変身とか巨大ロボットとかいうのは特に。」
「そうか…クソッ…私の心が…いや、これも受け止めなくては…真実を伝えてくれて感謝する。」
アンダインも去っていった。
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おかっぱかっぱ - ハァー、やっぱいつ見返しても神。 (10月23日 22時) (レス) @page13 id: 8906565ee4 (このIDを非表示/違反報告)
蛙飛び込む - くっ・・・好きぃぃ やっぱすげぇや文才力。小説のアンテも良きやねぇぇケツイぃっぃぃぃ (2022年8月25日 20時) (レス) id: 9cfc2f61bc (このIDを非表示/違反報告)
ラヌア(プロフ) - 文才がありすぎる………!続きも待ってる、頑張ってください! (2022年8月12日 18時) (レス) @page16 id: 2b4ff7853b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時:2022年7月30日 14時