転生したらブースターで嫁ポケのリーフィア（擬人化）に拾われたと思ったらハンター目指すことになった件 (ページ4)

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到着ゥ！ページ4

森林を抜けると、やや大き目なログハウスが見えた。

「あれが私の家です。お父様！お母様！」

作業をしていた男女が手を止め、こちらを見る。

「お帰り、リーファ。」
「お帰りなさい。なにかあったの？」

どうやらこの二人が少女の両親らしい。
…それより。

―――リーファ…聞き覚えのある名前だな…

ブースタ－の中で、違和感の正体が既視感へと変わる。
しかし進展は今のところほぼゼロだ。

「えっと…この子です」
「ぶ」

リーファに抱え上げられ、二人に見つめられる。

「これは…魔獣…？かしら？」
「どこで拾ってきたんだ？」
「森林浴の最中に、です」

――魔獣…？

魔獣、という単語も気になるが、ひと先ずは置いておく。
森林浴が趣味の少女というのも中々に珍しいが、立地を見るに恐らくリーファは幼くして自然と触れ合い続けてきたのだろう。

「君、話せるのか？」
『えっ、あぁ…ハイ』
「そうか…話せないのか。ただ、返事は良いな」

どうやらただの鳴き声としか聞こえない様子である。

「なら魔獣とは少し違うわね…どうしましょうか？」
「そうだな…リーファ、どうしたいんだ？」
「そうですね…私もこの子が気になります。一緒に暮らしてもよろしいでしょうか？」
「あぁ、リーファがいいなら、それでいいさ」
「そうね。任せましょうか」

どうやらこの家に住むことになったらしい。
展開が早い。

「それじゃあ、改めて…私はグラッド＝クロロフィル。リーファの父親だよ」
「私はリリー＝クロロフィル。よろしくね。」
「えっと、私もですね…私はリーファ＝クロロフィルです！」

―――グラッドにリリーにリーファか。
クロロフィルは確か…葉緑素、だったか。

「それで？この子の名前は決めてあるの？」
「あっ…それは、今から考えようとしていたところです。」
「そうか。どうする？私たちもアイデアを出そうか？」
「…いえ、お気持ちだけ頂いておきます。私一人で考えたいんです！」
「そうなのね。なら好きなだけ悩んで決めなさい。」
「わかりました！えっと、私の部屋へ行きますよ」
「ブースタッ！」

元気よく返事をし、リーファに着いていく。
どんな名前が貰えるのか、少し心躍らせながら。