地上へ！ ページ26
同じ頃、先頭にはゴンとA、そしてキルアが走っていた。
｢いつの間にか先頭にきちゃったね〜｣
｢うん。ペース遅いんだもん｣
『ニトロマジ便利〜』
余裕を見せる二人。
その内キルアに、ゴンが語り掛ける。
｢ねぇ、なんでキルアはハンターになろうとしたの?｣
至極全うな質問に、キルアはこう答えた。
｢別にハンターになりたい訳じゃないよ。ただ、超難関って聞いたから楽しそうだと思ったんだけど...そんなことなかったな。
つまんねー｣
今度はゴンに同じ質問をする。
親父のようなハンターに成りたいんだと返すと、キルアはその“親父”について聞いてきた。
｢わかんない!｣
ゴンの父親であるジンは、ゴンが幼い頃失踪してハンターとなり、それから後のことはカイトという人物に会ったことで色々教えてもらったことを話した。
｢その、“三ツ星ハンター”って凄いのか?｣
｢わかんないけど、カイトは凄く嬉しそうに話してたな。｣
ハンターは、活躍に応じて最大三つの星を獲得する。
三ツ星のハンターには、世界レベルで非常に活躍し続けた者しかなることが出来ないのだ。
ゴンが憧れるのも、仕方の無いことだった。
｢見ろ!出口だ!｣
参加者の内の一人が声を上げる。
見れば、奥には光が差し掛かっていた。
少し走り、遂に地上へ到着した。
｢おいおいおい、マジでかよ...｣
目の前に広がるはヌメーレ湿原。
通称“詐欺師の
その通り名の通り、あの手この手で獲物を罠にかけて補食する生物が大量に生息している。
サトツが騙されることの無いよう注意し、走り出そうとした
ところで、後方から人の声がした。
｢待て!その試験官は偽者だ!俺が本当の試験官なんだ!｣
｢｢｢｢｢｢｢｢｢！？｣｣｣｣｣｣｣｣｣
ざわつき始める一同に、試験官と名乗る血塗れの男は掴んだ一つの生き物の死体を示す。
｢この湿原に生息する人面猿!
新鮮な人肉を好むが手足が細長く非力。
そこで自ら人に扮して言葉巧みに人にを連れ込み、他の生き物と連携して生け捕りにするんだ!
そいつはハンター試験に集まった連中を一網打尽にするつもりd｣
男が最後まで言い終えることはなかった。
刹那、男の顔面にトランプが刺さり、男は絶命した。
それと同時に放たれたカードをサトツが、ついでにリーファとAがキャッチした。
｢これで確定♦️そっちが本物だね♥️｣
そういい放ったのは、ヒソカであった。
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作者名：クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時：2022年7月29日 19時
