一次試験 開始 ページ24
ジリリリリリリリリリリリ!!
受付終了を示す喧しいアラーム音が鳴り止み、一人の細い体の男が姿を表した。
｢ではこれより、ハンター試験を開始します。こちらへ。｣
男は広間の先へ延々と伸びる道へ歩き出す。
｢一応確認しますが、ハンター試験は大変厳しく、運が悪かったり実力がなかったりすると怪我したり死んだりします。
先程のように受験生同士での争いが起こることも...
それでも良いという者のみ着いてきて下さい｣
一斉に歩き出す。
407名全員参加だ。
『...!疾走する紅蓮の焔!』
参加者達が走りだし、Aは加速していく。
そうこうする間にもペースはぐんぐん上がっていく。
｢申し遅れましたが私一次試験担当のサトツと申します。
これより皆様を二次試験会場へお連れします｣
ならば一次試験は?
そんな疑問に答えるかの如く、サトツは平然と、
｢一次試験は私について来続けること。到着時刻はお伝えできません。｣
そう、言いのけた。
単なる持久力だけではなく、どこまで走れば良いかわからない精神的苦痛にも耐えなければならない、過酷な試験である。
と。
走り続ける一行の横をスケートボードに乗って駆け抜ける少年がいた。
｢オイ汚ねぇぞガキィ！｣
｢何で?｣
｢これは持久力のテストで...｣
｢でも走らなきゃって一言も言ってないよ?｣
｢原則道具の持ち込みは可能です。
現に私とクラピカは武器、貴方はナイフと医療セット、ゴンは釣竿を持ってきていますよ?｣
｢ぐぬぬ...｣
正論で返されて不服そうにするレオリオ。
少年がゴンに尋ねる。
｢ねぇ、年幾つ?｣
｢...もうすぐ12!｣
｢同い年ねぇ...｣
すると少年はボードを跳ね上げてキャッチ、そのまま走り出した。
｢オレキルア｣
｢オレはゴン!｣
｢おっさんは?｣
｢俺だってお前らと同じ十代だぞオッサンって言うな!｣
｢ウソォ!?｣
｢お前まで...あーもー絶交な!｣
下らないやり取りから離れるようにペースを上げるクラピカ達だった。
ーーーーー
『もう六時間は走ったかな。脱落者は...』
彼の思考とは反対に、未だに０である。
｢絶対ハンターになったるんじゃクソッタラァ!!｣
そう絶叫しながらレオリオが横に並んでくる。
後ろではゴンが彼のカバンを華麗に回収していた。
70�卉賄澄�脱落者未だ無し
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時：2022年7月29日 19時
