ドキドキ二択クイ〜ズ！ ページ17
ハンター志望者で賑わうある港に到着し、出発しようとした五人に対し、船長が一つのヒントを出した。
「まずは山の一本杉を目指しな。それが会場への近道だ」
「うん！分かった！」
「一本杉、ですか…」
「ケッ、なんでわざわざ真逆の方向に行かなきゃなんだ？俺は堅実にバスで行くぞ」
「私はゴンについていこう。船長の言葉というよりも、ゴンの言動に興味があるね」
「私も行きます。わざわざ教えてくれたということは何かしらの意味があるはずです。」
そうして残されたのはレオリオのみとなったが…
「おい、聞いたか？ど〜もザバン直行のバスは一台も目的地に到着してないらしい」
「やはり罠か…初心者はバカ正直だからここで結構落ちるな」
その噂話を耳にしたレオリオ。
「仕方ねぇなァ！俺も心配だからついてってやるよ！ワハハハハハ！」
――――――――――
暫く進むと廃墟のような街に辿り着いた。
「薄気味悪い所だな…人っ子一人いやしねぇ」
「でも、いっぱい人いるよね」
「そうですね。かなりの人数で待ち構えています」
「油断するなよ」
『めっちゃいるぅ』
「な、何でわかんだよそんなこと」
一人だけ何も察知出来ていないレオリオが問いかける。
「何故って…そこら中から息遣いが聞こえてくるじゃないか」
「布ずれの音もするし…」
「隠れているつもり…？いや、本気ならばもう少し上手く隠れる筈ですね」
「？…？…ふ、フン。生憎俺は普通の人間なんでな」
レオリオが開き直ったその時。
老婆と共にガスマスクをした者たちが現れる。
「ドキドキ…」
それぞれに固唾を飲み込み、緊張が走る。
「ドキドキ二択クイーズ!!」
予想外の言葉に目が点になる一同。
そんなことも気にせず老婆が説明を始める。
「あの一本杉の元に行きたいんだろう？あそこにはこの街を通り抜けられないと辿り着けないよ。これから一問だけ問題を出す。考える時間は五秒だけ。もし間違えたらそこでハンター試験失格だよ」
「む」
「これも試験の一環か」
「�，��△播�えること！それ以外の曖昧な返答は失格と見做す。」
と、ここでレオリオが一つ質問する。
「オイちょっと待て。この五人で一問ってことか？
もしコイツが間違えたら俺まで失格になるってことかよ⁉」
「有り得ないね。むしろ私は逆の可能性があまりに高くて心配だよ」
「んだとッ⁉」
「まぁまぁ…五人の内誰か一人が分かれば良いんですから…」
「そうだよ！」
「…ちょっと待て？コイツ答えられなくね？」
「「「「『あっ…』」」」」
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作者名：クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/
作成日時：2022年7月29日 19時
