転生したらブースターで嫁ポケのリーフィア（擬人化）に拾われたと思ったらハンター目指すことになった件 (ページ11)

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制約と誓約。ページ11

あれから少し時が過ぎ…
今日もまた、二人は能力の練習を行っていた。

「新緑の御剣(リーフブレード)！」
『“炎の牙”！』

リーフブレードを具現化して切り裂くリーファと、炎を牙に纏わせ嚙みつくA。
しかしどうにも物足りなさを感じていた。

「…そうですね…普段使いならこれでいいと思うのですが…威力不足、ですかね。」
『フレドラぶっぱしてぇ』

リーファのリーフブレードは、普通の剣より少し強い程度の性能となってしまっていた。
Aの方も威力の低い炎の牙では火力が足りなさすぎる。

修行不足といえばそうなのだが、どうにもそういった問題ではないと二人は感じていた。

「…そうだね…Aの方はシンプルにできることを増やしていこうか。幸い、強化系も変化形も活用方法が多いしね。」
『うす』
「リーファ、能力の力を増す方法が知りたいかしら？」
「ッ…知りたいです…！」
「いい？念で爆発的な力を得るには二つの方法があるの。一つは単純に念を磨くこと。
そして二つ目は、念能力にルールを課すことよ」
「ルール、ですか」

制約と誓約。

念能力にルールを課し、それを遵守することでオーラの力は絶大なものになる。
制約が厳しければ厳しいほど能力は向上するが、術者のリスクも大きなものになる、まさに諸刃の剣。

「これは危険なものだから、使うときは良く考えなさい。」
「…制約を破れば、大きなリスクが与えられる、ということですね？」
「…全てがそういうことではないの。例えば、一定の条件を満たさないと能力が発動しなかったり、使用する度に重大なダメージが与えられたり…」
「…！わかりました！」

リーファは外へ出て、空を見上げる。
天候は清々しいほどの快晴だ。

「【明るい場所でなければ発動しない】制約…！日光宿す草薙(ソーラーブレード)！」

光を吸収し、エネルギーと変えて光り輝く剣を生み出した。
今までの物よりも遥かに強力な力を感じる。

「ほぉ…！変化形を上手く落とし込んだか…！」

具現化系と相性こそ良いものの、特にこれと言って使えそうなことが見当たらない変化形の能力を組み合わせた能力。

そしてこのソーラーブレード、向こうでも普通に技として存在している。
草タイプの強力な物理技で、晴れの時以外は一ターン溜めが必要となる大技である。
晴れパの草物理アタッカーが採用していることが多い技なのだ。

『やっぱうちのリーフィアじゃねぇのか…？』

…また少し、リーファのリーフィア疑惑が加速したのだった。