【TRPG】稲荷の村/伊那鳴の前編【全初卓】 (ページ45)

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邪神からの解放ページ45

あたりは光に包まれたかと思うと、稲荷が元の姿になって現れる。

蛹｢…！！｣

美冬｢稲荷！｣

百花｢稲荷っ！！！｣

ルーチェ : 全速力で駆け付けます

蛹｢稲荷、あぁ…｣

百花｢そうか…そうなんだね。｣

美冬｢……これだけでも、返すな｣

百花｢ここで、お別れ、なんでしょ。｣

稲荷｢感謝する。邪神は退散した。
そなたたちのお陰じゃ。
我は、たくさんの命を奪ってしまった。
もう神でいることは許されん。
いや、神などもう必要ないのかもしれん。
民たちは、自分たちの力で十分に困難に立ち向かえる力を手に入れたんじゃ。｣

美冬｢……｣

蛹｢…ごめん、もっとうまくやれれば…｣

百花「ううん、君はまだ、帰るべき場所があるんだよ…だから、お願い…おいしいもの食べたり、一緒にボウリングしたりとか…ねぇ…」

稲荷｢……最後に神として、一つだけ奇跡を起こそう。
さよならじゃ。最後まで、我を信じてくれてありがとう。｣

美冬｢……うん｣

ルーチェ : ぎゅーと彼女のことを抱きしめます。

そう言うと、稲荷の姿は消えてしまった。

蛹｢……いなり…｣

百花｢あぁ…おやすみなさい、稲荷。｣

美冬｢稲荷……ありがと……｣

光が消えるとそこには暴走族の遺体、救急車やパトカーなども駆け付けていた。

蛹｢ごめん、ごめん……ありがとう…｣

この件については暴走族同士の内乱ということで片付くだろう。

百花｢…君のこと、絶対に忘れないから…｣

美冬｢あー｣

奏音 : エンディングいきます

ルーチェ : はい…

さちぇ : はーい