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世界の歌姫に花束を 51 ページ8

麦わらからの宣戦布告は
白ひげ海賊団全員を困惑させたが
ただ一人、笑い転げている奴がいた



「クソ・・・繋がらねぇ!!」


「何笑ってんだ!エース!!」


「だはははは!!さすが俺の弟だ!!
は、腹イテェ〜!!」


「エース、妹が誘拐されたんだぞ
よりにもよって、お前の弟に」



イゾウは軽くエースの頭を叩いて
そう諭したが、彼は笑いながら謝るだけ
全く反省の色が見えていない



「まー、俺の弟だからな〜
悪いようにはされねぇから
大丈夫だよ、マルコ」



エースがポンポンとマルコの肩を叩くが
マルコは怒りを通り越して
すっかり消沈してしまった



「・・・・・俺は・・
俺は・・・もうAと・・・
二度と・・会えねぇのかよぃ・・・」


「お、おいおい、マルコ〜
そんなことねぇって!」


「・・・どうしてくれんだよぃ・・
麦わらは、カリスマ性に富んでる・・
それに、あっちは同世代が何人もいる・・
話しも・・・合うだろうな・・・
・・・どうする、もしAが・・
麦わら達と一緒に冒険したいって・・
・・・・・言い出したら・・
俺ァ・・・・死ぬ・・・・・」


「不死鳥だろ!死ぬな!」


「っ・・・まずいな・・
マルコから、見たことのない負のオーラが・・!」


「麦わらが無害で、良い奴なことは知ってる
だが・・・人たらし過ぎるんだよぃ・・
・・・・・・・勝てる気がしねぇ・・」


「なんか萎れてる??」



恐るべし、麦わら海賊団・・!!!
マルコをここまで落ち込ませるとは!!
でもちょっと面白いし、貴重だからと
俺はこっそりその様子をカメラで撮った



「よーし、1番隊はマルコを医務室へ運んでくれー」


「サッチ隊長・・これは薬じゃ治らないのでは・・」


「多分、Aの匂いでも嗅がせれば
少しは元に戻るだろ」


「えー・・・」



1番隊が泣きながらマルコを運ぶ光景を見て
周りの奴らは憐れみの瞳で見守る
そしてさっきから殺人級の覇気を出す親父の方へ
恐る恐る振り返ってみると・・
親父は薙刀を強く握りながら
エースへ視線を落とす



「エース!!弟が俺に殺されても文句はねぇな?」


「エーーーーッ!!!?」


「・・・行先はエースが持ってる
ビブルカードがあるぜ」


「すぐに船を出すぞォ!!!
エースの身内だろうが、俺の家族を奪った!
麦わら海賊団を今すぐ追う!!」


「「おう!!!」」



バタバタと各隊長と隊員が持ち場につき始め
俺も持ち場へ戻った

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2023年8月4日 23時

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