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世界の歌姫に花束を 49 ページ6

船内を案内してくれる
ナミさんの後をウタちゃんと二人で
話に花を咲かせながらついて行く



「それで、ここが私とロビンの部屋
二人はここで寝泊まりしてね」


「わぁ、素敵な部屋!!」


「ちょっとぉウタ!!
ベッドにダイブする前には
シャワー必須なのよ!」


「えー・・・・
白ひげの親父さんとこの
お姉さんは許してくれたのに・・」


「よそはよそ!うちはうちよ!
ダイブ1回につき5万ベリーね」


「へっ、ち、ちなみに・・・
ここの船に泊まるのってお金・・」


「あっ、そうね!
1泊10万ベリーで」



しまったぁ、余計なことを言った気がする
チャリーンという効果音と共に
彼女は指をお金の形にして
さらには彼女の瞳の奥には
ベリーの文字も見えた



「冗談よ、やぁね
私がそんな守銭奴に見える?」


「見え・・・・ないです」


「そうよね」



あっぶない、見えるって言おうとしちゃった
一人でふぅ、と安堵し
冷や汗を手の甲で拭いた
するとウタちゃんがこっそりと



「見えるって言おうとしたでしょ?」


「ち、違うよ・・・」


「ちょっと!何こそこそしてるの?!」



びくっと体が反応して
何でもないですと慌てて言おうとしたら
ナミさんの視線は部屋の向こう側だった
彼女が乱暴に扉を開けると
そこにいたのは電伝虫を持った
ウソップさんと、チョッパーくんだった
彼らは何故か汗だくでいた



「お、お電話デス・・・・」


「誰から?」


「し、し、し・・」


『A!!!!』


「マルコさんっ!」



私はウソップさんの手から
電伝虫を貰って、返答した



『A・・・良かった・・
無事なんだな・・・』


「えぇ、ウタちゃんも一緒です」


『・・・・・・・ッチ、そうか』


「いま舌打ちした!!マルコ酷い!!!」


『うるせぇ、とにかく・・
一刻も早く会いた・・・合流するぞ
今どこにいるんだよぃ?』



そういえば、嵐に煽られて
どこの海域に着いたのか
全くもって分からないんだった
事実をマルコさんに説明する



『新世界だからな・・・
場所が移り変わるのは無理もない
そっちの航海士は近くにいるか?』


「わ、私だけど・・」


『3つの記録指針の内
指針が南東へ向いてるやつがあるだろぃ』



ナミさんが記録指針を覗き込むと
確かに南東へ向いている指針があるようで
すごい、と声を漏らして頷いた



『その島なら何もない無人島だった
他の島より安全なはずだ・・・』



ほっと、皆で胸を撫でおろし
安心していると
ルフィ君がひょっこりと顔を出す

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作者名:ロモォコ | 作成日時:2023年8月4日 23時

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