世界の歌姫に花束を 47 ページ4
ロビンさんはサンジさんに
手伝うことはないかと尋ねてくれた
すると彼は手に持っていたポットを
机の上に置いて、膝から崩れ落ちる
「なんて優しいレディたち・・・!
ありがとう・・!
こんなに美しいレディたちに
手伝って貰えるなんて・・!!
俺は、俺は、幸せだぁ〜〜〜!!!」
「フフフ・・・良かったわね」
ロビンさんは突っ込むことなく
嬉しそうに微笑む
目の前の光景をポカンと眺めていると
ウタちゃんが調理場の所へ行き
何かを見つけた声をあげた
「可愛い!!」
「どれどれ・・・」
ウタちゃんがいる調理場へ行き
目線を大きなお皿の上に落とすと
ウサギや、ハートの形をした
クッキーの生地が置かれていた
「ほんとだ・・・!」
「あら、今日のおやつはクッキー?」
「その通り!
バレちゃったかぁ・・・」
「ね、私これ一緒に作りたいな!」
最初はサンジさんが断っていたが
ウタちゃんと私の強い希望により
私たちはクッキー生地の
型抜きを手伝うことにした
「ねぇねぇ、どうやってルフィと出会ったの?」
「あぁ・・・・バラティエって
海上レストレンで働いていたんだけど・・
・・・アイツに誘われたんだ」
「海上レストラン〜!!
いいなぁ、行ってみたい・・・」
「是非、遊びに行きなよ
良い店なんだ、あそこは」
「フフフフ・・・そうね
サンジのお父さんが作っているもの」
「お父さんも料理人なんだ!
・・・どんなお父さん?」
「んー・・・どんな・・・・
頑固者で、すぐに足が出るかな・・」
「すっごく料理の腕がいいって
噂で聞いたことがありますよ」
噂というよりは、サッチさんたちから
教えてもらったことで
バラティエを訪れた時の思い出と
煌びやかな料理の数々を語ってくれていた
サンジさんは、少し照れながら笑って
うんうん、と頷いた
「ま、今じゃ俺の腕の方が上だぜ!
これからの食事、楽しみにしてて」
「えへへぇ、楽しみだね、A!」
「うん!」
4人で会話をしながらクッキー生地を
作っていると、すぐに終わって
後は焼き上がるのを待つことになった
焼き上がりを待つ間も
手持ち無沙汰だったので
3人でサンジさんの料理の手伝いをしながら待つ
「Aちゃん手際がいいね〜!」
「いつもお手伝いさせて貰ってるので
慣れているんです・・・・・!!?」
ふと、ウタちゃんの方を見てみると
彼女は人参を縦に切ろうと
グラグラ包丁を揺らしていた
「いける!」
やめとけぇぇええ!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ロモォコ | 作成日時：2023年8月4日 23時
