検索窓
今日:51 hit、昨日:19 hit、合計:7,880 hit

世界の歌姫に花束を 73 ページ30

一体、何が起こったんだ
倒れ込んだ3人に駆け寄るが

ビュオッと、薙刀が頬を掠めた
間一髪で避け、大きく後ろに下がる



「ッ!!?」


「マルコォ!!」


「大丈夫だ・・・!」



親父が、俺に刃を向けるはずがない
エースと共に前を向き、立ちはだかる壁を見上げた



「・・・・ッ親父、一体・・」


「さっきの黒い風だ!操られてるんだよぃ!」


「じゃあ、まさか」



エースの不安は的中して、今度は
武装色を纏った大きな拳が俺たち目掛けて飛んで来た
麦わらもか、厄介な事になった
Aは・・・!?彼女の能力から
誰かに操られるなんて、考えられないが・・!!

辺りを見渡すと、Aは
親父と麦わらの後ろに倒れたままで
わさびが必死に彼女を起こそうと声を掛けていた



「Aは無事みたいだな・・」


「あぁ・・・
わさび!Aを船へ連れて行け!」



わさびにそう呼びかけると
彼は返事をするように声をあげ
彼女を背に乗せ、飛び立った瞬間

麦わらが、ふっと後ろを振り返り
ビューンと腕を伸ばして、わさびの羽を掴んだ

ヒュッと冷たい息が喉を通る



「やめろよぃ!!」


「マルコ!行け!
親父は任せとけ!
ってもう行ってる!!」



親父の相手はエースに任せ、俺は上空に飛び立ち
わさびに纏わりつく麦わらに目掛けて蹴りを喰らわす
無事に麦わらの手から、わさびとAを離せた



「わさび!行け!」


「オン!!」



わさびは羽を翻し、再び船へ向かう
誰に操られてるか知らねぇが、まずは
麦わらを無力化する!!

ふっと、前を向くと
麦わらの様子がおかしいことに気が付く



「あっひゃっひゃっひゃ!!!」



彼の姿が段々と白くなっていく
髪の毛、服装までもが
呆気に取られていると
目の前にいた麦わらが消えた

その刹那、俺は麦わらからの拳を受け
島の方角へ飛ばされた



「・・・・ッう」



なん、だ、あの、姿
ゴムゴムの実か?覚醒した姿?

久しぶりに対峙した、こんなに、強い奴

地上から麦わらを見上げ、すぐに空へ飛び
白い姿をした麦わらに蹴りを入れた



「うっひゃっひゃっひゃ!!」



くっと、苦笑する
まるで効いてないな、俺の攻撃
自信失くすよぃ、まったく!!

それでも格上の相手と対戦することが
久々で、戦闘に血の気が多くなる

蹴りを連続で喰らわしても
ゴムのように跳ね返って無効化される

麦わらとの戦闘に夢中になっていると
先ほどの黒い風が、彼の背後を通りすぎた



そっちの、方角は・・・ッ!!

世界の歌姫に花束を 74→←世界の歌姫に花束を 72



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ロモォコ | 作成日時:2023年8月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。